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  1. 静岡市議会 2020-03-12
    令和2年 観光文化経済委員会 本文 2020-03-12


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯佐藤委員長 それでは、昨日に引き続き観光文化経済委員会を開会いたします。  本日は、経済局及び農業委員会事務局が所管する議案12件の審査を行います。そのほか報告事項が1件あります。  また、議案第30号中所管分につきましては、昨日の審査と併せて討論及び採決を行わせていただきます。      ────────────────────────────── 2 ◯佐藤委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第30号中所管分ほか11件を一括議題といたします。  議案説明に先立ちまして、新年度事業にも大きく影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症による所管事務事業におけるイベント等への対応並びに公共施設での対策等について説明を聞き、その後、議案の説明をお願いしたいと思います。  それでは、説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 3 ◯佐藤委員長 ただいまの説明に対して、質疑に入ります。  質疑に先立ちまして、申し上げます。  委員会記録作成の関係から、必ず発言の際にはマイクを使用して発言くださいますようお願いいたします。  また、要望・意見につきましては質疑終了後に述べていただくことといたしまして、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただきますようお願いいたします。  加えて説明員の皆さんは、答弁を簡潔、明瞭にお願いしたく思います。  それでは、質疑はありませんか。 4 ◯宮城委員 まず、資料-2の103ページ、産業政策課にお伺いします。  IT導入に向けた生産性向上支援事業についてお伺いします。  これは中小企業の人手不足対策生産性向上も兼ねたITなんでも相談窓口だと思いますが、今までもやっていたと思います。今後拡充事業していく内容を教えてください。 5 ◯大村産業政策課長 まず今年度の取組状況ですけれども、委員からお話のあったとおり、ITの導入に向けた身近な相談体制を整えるために平成31年4月から、商工会議所と連携してIT何でも相談窓口を開催しているところでございます。
     この窓口では、IT導入に対する基礎的な相談をするだけではなくて、実際に業務改善や生産性向上につながるような具体的な提案や、フォローアップを行うことで、導入から活用までの継続的な支援を行っているところでございます。  実績ですけれども、まだ途中ですけれども、これまで延べ950件の相談を受けております。内容については、消費税の導入があったものですから、消費税の引き上げを契機としたキャッシュレス決済POSレジの導入などの相談が多く、特に飲食サービス業小売事業者からの相談が多い状況にあるといったところでございます。950件の相談の結果、138件にあってはIT導入につながったので、IT導入に不安を抱えている中小企業者の課題の解決の一助として、一定の効果が出ていると捉えております。  今後の展開についてですが、当然、今お話しさせていただいたとおり、生産性向上とか業務改善にもつながっていくということに加えて、2023年にはインボイス制度というのが導入されますし、労働力不足にもこのIT導入というのは効果があると思っています。今後もそういった相談が多くあると思っていますので、令和2年度につきましては専門家の従事日数を倍にしていきながら、柔軟に対応していきたいと考えております。 6 ◯宮城委員 そうしますと、そのIT相談窓口で相談を受けた後、そのアドバイスによって改善を希望する場合は、人であったり資金であったり、それからそのITの技術であったり、そういうことを引き続き次の窓口につなげるんでしょうか、それともそこで全て終わらせているんですか。 7 ◯大村産業政策課長 今お話しさせていただいたとおり、そこは一応ワンストップ相談窓口ということで導入に至るまでのきめ細かい支援をすることで、専門家を置いていますので、そういった相談には乗っていきます。  ただ、資金はIT補助金や国の補助金とかありますので、使えるものはそういったところを御案内していくことで進めてまいります。 8 ◯宮城委員 次、産業振興課、105ページです。  企業立地用地開発推進事業についてお伺いします。  恩田原・片山土地区画整理事業における企業立地についてですが、昨年から企業の募集が行われたと伺っていますけれども、企業からの申込みの状況はどんなところでしょうか。 9 ◯谷川産業振興課長 土地区画整理事業によって生まれる用地のうち、組合が直接企業に売却する保留地と地権者が共同売却、共同賃貸する換地について、去年の9月から10月にかけて、進出意向を持つ企業の申込みが行われたところでございます。  売却が9区画、賃借が4区画の合計13区画に対しまして、20社以上からの進出意向表明があったことを土地区画整理組合から聞いております。企業数、希望する面積の両方におきまして、生み出される用地を上回るニーズがあったということをお聞きしております。 10 ◯宮城委員 重複するかもしれませんが、もう一度教えてください。  この事業は、誰がどのように交渉しているのか、民間開発事業者への用地情報の提供やマッチングはどのように行っているか、分かる範囲で教えてください。 11 ◯谷川産業振興課長 保留地につきましては、組合が保留地取得を希望する企業との交渉を進めています。  共同売却、共同賃貸の区画に関しましては、地権者の委任を受けております事業コーディネーターが、地権者の意向の取りまとめや企業と希望の場所、価格等の条件面を交渉しているところでございます。 12 ◯宮城委員 その企業への土地の引渡しや工場の建設はいつぐらいから始まる予定か、分かったら教えてください。 13 ◯谷川産業振興課長 土地の引渡しや工場の建設などがいつかということですけれども、交渉がまとまった後、土地の売買契約が締結されるものでございます。この売買契約で企業の進出内定となりまして、代金の決済をもって引渡し、進出決定となります。  早いところでは来年度ぐらいに契約が始まる見込みですけれども、ただ今回の場合、時期がずれていますので、13区画全てが決まるわけではございません。また、実際の土地はまだ御覧のとおり造成工事中のために、工事着手できる区画はまだございません。土地の契約が結ばれ、なおかつ土地の造成が終わり、企業に土地が引き渡され、土地区画整理組合から取得企業に対して、使用収益開始通知というものが出た時点で工事が可能となります。想定ですけれども、一番早い区画の引渡しの時期は今年の秋過ぎぐらいになると想定されております。 14 ◯宮城委員 次は、106ページです。  「ホビーのまち静岡」推進事業についてお伺いします。  最初にコロナの影響でいろいろなお話がありましたけれども、今年度のホビーショーで、子供たちに対するものづくり教育推進事業がとても好評だったと伺っています。  来年度はコロナウイルス対応で6月開催は中止と聞いていますけれども、来年度中の延期というものはあるんでしょうか、分かる範囲で教えてください。 15 ◯谷川産業振興課長 済みません、先ほどの答弁で、勘違いした部分がありまして、売却区画が9から11に増えました。賃借の区画から2区画売却へ加わりましたので、訂正させてください。  ホビーショーにつきましては、一応、模型の組合とも話をしまして、ホビーショーは中止です。理由といたしましては、市の支援はホビーショー以外に、東京の全日本ホビーショーも支援しております。あとはタミヤフェアもございますし、冬にはクリスマスフェスタ等もございます。ただ、今の段階でコロナの問題がいつ終わるかということが分かりませんので、とりあえず今のところは中止ということで、その後につきましては、組合と話をしながらどういう支援ができるかをまた検討していきたいと思っております。現状、ホビーショーにつきましては、年間のスケジュール的に難しいと聞いています。 16 ◯宮城委員 次、そのまま続いて、「静岡プラモデル化計画推進事業についてお伺いします。  これは3,000万円ということですけど、どのような事業でどのように展開していくのでしょうか。 17 ◯谷川産業振興課長 プラモデルをモチーフとしたモニュメントを市内に設置し、シティプロモーションとして展開していくものでございます。  令和2年度ですけれども、株式会社博報堂ケトル及び株式会社静岡博報堂と締結した地方創生の推進に向けた連携に関する協定に基づく事業としまして、企業から提供を受けたプラモニュメントのデザイン、仕様を活用して市が直接設置するプラモニュメントと、計画賛同企業等に対し作ってくれる企業に設置費用の助成を行うこととしております。それをもって、博報堂や協賛企業と一緒に情報発信をしていこうという事業になります。  なお、令和2年度につきましては、静岡の中心市街地で設置を予定しております。  令和3年から4年にかけましては、プラモニュメントの設置を市内全域に広めて、引き続き賛同企業等に対し設置費用の助成継続を予定しておりまして、令和4年度末時点で、市内に30基のプラモニュメントの設置を目指しております。  一応3年で市の助成は終了しますけれども、令和5年度以降につきましても静岡市といえばプラモデルというイメージが市内外で定着すれば、賛同企業はどんどん出てくると思いますので、そちらが自主的に展開されていく部分はありますし、また市としましても賛同企業と連携するとか、あとは情報発信につきましては一緒にやっていきたいと考えております。 18 ◯宮城委員 そうしますと、この事業に期待する効果は今教えていただいたと思うんですが、それで3年間やって増やしていく中で、そのモニュメントが果たして本当に効果があって、みんなに愛されるものかと立ち止まって検証する時期はあるんですか。 19 ◯谷川産業振興課長 この事業は新規なものですから、今考えているものですと、やはり静岡市がプラモデル世界首都だという認知度、いかにその情報が世界に散らばっているかというところを見ますので、期待する効果としましては、今で言うSNSでの情報発信がありますので、そちらを市民及び観光客にやってもらって全国に広げたいという希望はあります。  ただ、そちらの部分につきましては調べるのが今難しいものですから、それに代えてアンケート等で模型の世界首都という認知度、また静岡市はプラモデルを誇れるというアンケート等を取り、その認知度向上プラモデルイメージ向上について、世界首都をつくっていきたいと考えております。 20 ◯宮城委員 次は、108ページの商業労政課にお伺いします。  中心市街地活性化推進事業についてですが、採択されて行われている現在の計画はいつまでのものでしょうか。そして、次期計画はいつぐらいの予定か、教えてください。 21 ◯気田商業労政課長 現計画につきましては平成28年度から開始されており、令和2年度までの5年間という計画になっております。  この計画でございますけど、実は歴史文化施設の竣工自体がちょっと遅れるということがございまして、現在2期計画ですけれども、この歴史文化施設に関しても計画の中に入っている関係がありまして、今、延長したいということで考えております。その上で次期計画を策定していくという流れで、内部的に検討しているところでございます。 22 ◯宮城委員 次期計画は、今の歴史文化のところの延長と、また新たに付け加える計画をどうするかを調査するんですか、教えてください。 23 ◯気田商業労政課長 委員御指摘のとおりでございます。来年度、計画のための調査を行っていくということで、中心市街地の現状の把握であるとか、国がやっています経済センサスも参考にしながら計画策定のための基礎調査をやって、それを反映して現在の計画のフォローアップと、その次の計画についての基礎調査としていく予定でございます。 24 ◯宮城委員 次は、113ページの中山間地振興課にお伺いします。  静岡地域材活用促進事業の中の新規事業でありますオクシズ材を使った木製玩具等の製品の開発とありますけれども、これはどういう方法でどこに託すのか、教えてください。 25 ◯芝原中山間地振興課長 木育というところに着眼いたしまして、市産材を子供たちにどう生かすかというところでうまくジョイントさせまして、それができ得るならば、市内はもとより首都圏の需要のところにうまく売り込んで、木材の需要拡大を図っていくことを狙いとしております。 26 ◯宮城委員 そうしますと、これはもうでき上がっていて、それを販売するためのお手伝いをするということですか。木育がすごく必要だというのは私もいろんな幼稚園から聞くんですけれども、もう一度教えてください。 27 ◯芝原中山間地振興課長 どこに売るかということもそうですけれども、木育というのは子供たちへの情操教育的な意味合いもあると同時に、次の世代を担う方に木のよさを体感していただくということで、木に対する需要というのが将来にわたって持続可能につながっていくという、そういったことも狙いとしています。  それで、支援としましては、この事業そのものを林業家と木材を加工する業者とでうまく連携を取りまして、まさに川上から川下までの循環というところを意識しながら、木製の大型遊具ですとか玩具とかを開発していくと。最初はそれを売り込むことによって、そういったもののよさがじんわりと浸透していくということで、木材に対する考え方であるとか、木材のよさが広がっていくのではないかと考えております。  ですので、木育に係る大型遊具ですとかおもちゃですとか、そういったものの造材から製品制作、設置までを一貫して市内業者に委託することによって、サンプルを作り、それを売り込んでいくことで、さらにそういった流れの動きというものを助長していくことを目指している事業でございます。 28 ◯宮城委員 それで広げていくということですね。 29 ◯芝原中山間地振興課長 はい。お願いします。 30 ◯牧田委員 資料-2の102ページの一番下ですけれども、客船寄港数が75隻予定とありますが、5月までがこういう状況で全てキャンセルになって、3分の1以下ぐらいになりそうだということで、この辺についての対応といいますか、減ったことに対しての経済的な影響はいろいろあるでしょうけれども、今後の客船の誘致の仕方とか地元へのその後のケアといいますか、挽回していく取組について考えがありましたら教えてください。 31 ◯鈴木ウォーターフロント振興担当課長 客船の誘致の今後ということでございますけれども、随時、情報提供させていただいているとおり、ただいま寄港の中止が令和2年度は75隻予定していたものが現在35隻になっております。次に寄港予定が6月29日の日本船でありますけど、ぱしふぃっくびいなすが市民クルーズをやるということで予定をしております。  この経済的影響ですけれども、いろいろな商店等や関連の観光施設に聞いたところ、寄港が中止になったということで、例えば由比の東海道広重美術館などは、バス3台程度の予約が入っていたのにダイヤモンドプリンセスのツアーが中止になったということで、予約がキャンセルになったというような痛手があったり、観光事業者ツアーバスの手配がなくなったりとか、また個人で観光事業を営んでいらっしゃる方も27件のキャンセルが、欧米系の方を中心としてあったということで観光事業者にも大きな影響が出ているところであります。  これを今後どうするかということですけれども、やはり事態がどのようになっていくかというのを見守っていくしかない状況ではございますけれども、事態がだんだん沈静化してきたときに、すぐに清水港に寄港していただけるように誘致活動は現在も行っていきたいと考えております。その誘致の方法ですけれども、客船誘致委員会では、海外ポートセールスとか、また国内の関係者へもポートセールスを行っておりまして、これまで築いてきましたネットワークといった関係性がありますので、そういったところの優位性を生かし清水港の現在の情報も提供していくと。  また、1月に行いましたアメリカへの海外ポートセールスでは、海洋ミュージアムの情報を提供しましたところ、非常に好評であった。随時その情報が欲しいということもありましたので、海洋ミュージアムの情報なども適時流しながら誘致活動というのは続けていきまして、事態の終息と同時に寄っていただけるような体制は整えていきたいと考えています。 32 ◯牧田委員 落ち着いてきたときには、ぜひ挽回できるようにしっかりとフォローをしてあげてもらいたいと思います。  それから、103ページ、清水駅周辺整備推進事業清水港線跡遊歩道の件ですけれども、今までも何年かいろいろ調査を続けてきて、区役所の裏辺りも整備されてきて、また今回大きな整備がされるんですが、これの全体像、江尻から日の出まで、最終的にはどういう姿にしていくかというようなところがちょっと見えないんですけれども、その辺、教えてもらえればと思います。電動自動車だとかいろいろ新しい乗り物のトライも都市局ではやっているとも聞きますけれども、そういうことも含めてお願いしたいと思います。 33 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 遊歩道の全体像、整備の方針というようなことだと思いますけれど、御存じのとおり、江尻の清水港線跡遊歩道というのは、江尻と日の出をつなぐ重要な部分だと認識しております。そういった中で、今回、島崎町の交差点について、歩行者や自転車の横断が非常に見られるところで、やはりちょっと危険な部分だったものですから、こちらについては交差点を設けて、一体的に整備するということでアクセスと安全性の確保に努めていきたいということと、また渡った江尻側にエントランスを設けまして、そこには広場の形状にして、一息つけるような滞留空間にするだとか、あと緑化といった形で沿道の潤いのある空間をつくると。そういった中で、沿道の建物とか、イベントで活用しやすいような空間をここでつくっていきたいと考えているところです。  遊歩道の全体的な活用ですけれど、今までの遊歩道の活用については御存じのとおり第3駐車場や、沿道でのフリトラ市ですとか、冬場のイルミネーション事業で回遊性対策をやってまいりました。先ほども言いましたように、江尻から日の出を結ぶ大事な動線と考えておりますので、ウォーターフロントの活性化という観点から、周辺の私有地の活用も含めて回遊性を向上させるということで、整備や対策を今後していきたいと考えております。 34 ◯牧田委員 ちょっと危険なところがあるから対処的にそこを整理したようなイメージも今のお話の中で伺ったんですが、ぜひこの全体像を見せてほしいです。そういう意味で、この遊歩道の部分はこういう姿にしていこうという中で、今のここの交差点の部分をこういうふうにしたんだよと。例えば将来的には電動自動車のような乗り物がここを動くようなことも想定して整備しているなど、考え方の構想といいますか、それを示してもらいたいです。清水港まちづくりのグランドデザインが昨年整備されて、重点プロジェクトが幾つかあるわけですけれども、それを具体的にどういう姿にしていくんだと。  それをまだこれからのタイミングだと思うんですけれども、どういうふうにつくっていくのか、その辺について、たまたま遊歩道の話を切り口としてしましたけれども、江尻の周辺とか折戸湾だとか興津あたりはもう大分できてきていますけれども、それぞれどういうふうな姿にしていこうよと、その議論というのは、どこでどういうふうにこれからされていくのか、教えてください。 35 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 お話にありましたウォーターフロントの日の出や巴川地区というのは、前にちょっとお見せしましたけれど、ガイドプランといって、まちづくりを具体的にどうやっていくかということを公民連携協議会の中で考えております。公民連携協議会は、御存じのとおり、市や県や地元の地権者とか、具体的なプレーヤーが集まってつくっている協議会ですけれど、そちらで考えておりまして、このガイドプランで、具体的にいつまでにこういうことをやっていきましょうという将来的なまちづくりの目標をつくっております。  今年は日の出・巴川地区のガイドプランをつくりました。リーディングプロジェクトの1つです。江尻につきましても、来年度こういった形で公民連携協議会の中で、グランドデザインのリーディングプロジェクトのより具体的な計画という形で、このガイドプランもつくっていくという計画がございますので、今、委員がおっしゃっていました江尻から日の出の回遊性も含め、あと清水港線跡地の遊歩道の活用も含め、例えば次世代モビリティーを使って、どういった形でやるのかも含めて、このガイドプランに落とし込んで将来計画をつくっていくという段取りになっております。そちらにつきましては、整理がついたら議会に報告させていただくことになると思いますけれど、一応そういう形で進めていくと考えております。 36 ◯牧田委員 公民連携協議会の役割は牽引していってくれたという意味で、非常に評価しているわけです。  ただ、課長さんたちが言っているのは、あくまで実務のところまでは入り込めない部分がある、というようなことも言われているわけです。そうすると、その実務は、地権者だとか企業だとか学権者だとかそういう人たちで、相当なエネルギーで議論を重ねて姿づくりをそれぞれのプロジェクトでしていかなければならない。日の出だったら日の出で、主体を誰がやるのか、今のガイドプランは分かりますが、全体像を示してもらえるということでいいと思います。具体的に落とし込む作業をどうしていくのかということなんです。 37 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 実際にはそこの地区にいる地権者さんに協力をいただいて事業を動かしていかなきゃならないので、そこの投げかけというか調整は我々が入って具体的にやっていく。今、ガイドプランという形で、地区の将来像のいわゆる下敷きができた形なので、もう実際にはそこの地権者さんたちに、こういう形で進めていきましょうというコンセンサスを取っていくであるだとか、具体的にいつまで、という話については市が積極的に関わっていく。当然、そこの地区だけじゃなくて、周りの道路だとかにも影響してきますので、我々海洋本部もそうですし、市の都市局、建設局といったところとも連携しながら進めていかなければならないと考えておりますので、そこは市が入って引っ張っていくという形になると思います。 38 ◯牧田委員 ぜひ行政的にリーダーシップを発揮して、民間の人たちについてきてもらえるような活動をしてもらいたいと思うわけですが、それが来年度の予算の中で言うとどういうところに示されていますか。 39 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 予算的な位置づけは、特に市の関わる事務部分の経費はございませんが、ウォーターフロントのデザイン専門家会議といったところで市は県と関わってそのプランを練っていくので、例えばデザインだけじゃなくてみなと色彩計画など市が持っているものと、県が持っているプランと、整合性を合わせてやっていくことになりますので、予算として事務的な経費は要求してございませんけれど、予算がない中でも市は事業をやっていくということです。 40 ◯牧田委員 デザイン会議は委託の形を取っていまして、専門家に入っていただく形で予算は確保しておりますが、そういう中で核となる海洋文化施設は、今回の予算の中ではプレ事業というのが入っています。資料もありますけれども、概要を教えてもらえますか。どういうような目的で、どういうような内容で取り組むのか。 41 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 プレ事業の内容です。まず事業をどういう目的でやるかといいますと、市民の皆さんや清水を訪れた方々に、今度整備をしていきます海洋・地球総合ミュージアムの計画や進捗状況など、いろんな形の情報発信をしていきたい。開館するまでに期待度を向上させるということで、一応令和5年度中のオープンを目指しますので、それまで毎年度、こういった形でプレ事業をやっていきたいと考えております。イベントの出展だとか企画展がベースですけれど、年度ごとに形を変えて出前講座を入れたり、市民への見学会を入れたり、そういった形でオープンまでに、市民への認知度だとか期待度を醸成させていきたいというのがプレ事業の目的です。  内容的には、清水みなと祭りや大道芸ワールドカップなど大規模な市内のイベントがありますけれど、そういったところに出向いて出展してPRしていきたいということと、もう一つ、清水港にJAMSTECさんの研究船の来航に併せて、今年、清水港120周年で海洋展というのをやりましたけれど、イメージ的にはああいう海洋展のイメージです。ああいった形で、ミュージアムの役割や展示の内容を分かりやすく市民の皆さんに伝えていきたいというふうに考えております。 42 ◯牧田委員 市民がすごい期待が持てそうだなと、わくわくするようなプレイベント、紹介企画展をぜひできれば、マリンターミナルに常設がありますけれども、ずっと常設の部分もあってもいいのかなというふうにも思うわけです。ここへ関わる団体、最終的には今PFIを公募している中で、東海大学とかJAMSTECという大きな機関の皆さんが中心になってやっていると思いますけれども、例えば国際水産資源研究所とか、あるいは昔の商船大学とか東京海洋大学とか、いろいろな海洋に絡む機関が相当集積している地域、港なものですから、そういう皆さんの総力を挙げた取組として、このプレ事業についても盛り上げていただきたいと思いますけれども、今考えている企画展というのは、そこまで考えてくれていますでしょうか。 43 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 まさに、委員のおっしゃったような内容でやらせていただいたのが今年の120周年の海洋展なので、当然、東海大学やJAMSTECとかもそうですし、海洋関連団体の機関にも御参加いただいて企画展をやっていきたいと考えております。 44 ◯牧田委員 ぜひお願いします。  それから、実はこの施設というのは、学術研究、あるいは調査・探索みたいな場がベースになっていると思うのですけれども、八戸市の場合には、子供への教育にとても活用しているわけです。それから、もちろん集客施設として、観光施設もあると僕は思っているわけですけれども、102ページの下から4段目の海洋産業クラスターという意味では、海洋産業への結びつきについて、この施設だけが海洋産業に結びつくものじゃないと思うんですが、造船業とかまた別の切り口もあるとは思うんですが、海洋産業にどういうふうに結びつける入り口としていきたいというものがもしあったらお願いしたいと思います。 45 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 海洋産業への結びつけということですけれど、余談になりますけど、教育への活用や観光施設といった意味合いは十分にあり得る施設でして、当然JAMSTECさんとか東海大学さんと連携させていただくということで、海洋教育だとか学術研究の発表の場にと考えております。そういったところで、地元の学生さんだとか子供たちが勉強するという教育部分というのは多くあると思います。  それから、海洋産業へつなぐという形ですけれど、現在の海洋クラスター創造事業につきましては、平成28年度から国の交付金をもらってやってきている事業ですけれど、今12件ぐらいプロジェクトが動いていまして、中には4つぐらい、御存じのとおり、例えばサーモンの陸上養殖といったのも成果として見えてきているというのが実情です。サーモン陸上養殖は、まさに駿河湾がらみで東海大学さんと企業が連携した事業なので、ミュージアムだけじゃなくて、この駿河湾に海洋研究だとか海洋産業を集めていくといった、もともと清水港にはそういった産業が多いというのがきっかけで海洋クラスター創造事業が始まったということもありますので、関連の清水港周辺のクラスターで起こる事業なんかも含めてやっていきたい。  当然、そういった成果の発表の場としてミュージアムを使っていくということはあると思いますけれど、ミュージアムで何か産業をつくっていくというより、周辺の産業を取り込んで発表していく場にするだとか、人をそこに集めるという効果としてミュージアムを活用していきたいと考えております。 46 ◯牧田委員 海底資源のレアメタルだとかメタンハイドレードという部分を長い目で見たときの産業育成、それから今おっしゃられた養殖関係、食の関係、後で触れたいと思いますけれども、水産資源も捕るばかりじゃなくて、養殖の技術的な部分も出てくると思いますし、そんな部分も期待したいと思っています。  それで、104ページ、こどもクリエイティブタウン管理運営事業に、僕はこだわるんですけど、このクリエイティブタウンは、小学校だけが対象なものですから、もう8年ぐらいになるんです。これは、すごいいい取組をやっていて、この間も商店街のかわら版で、初めて商店街へ子供たちが出かけていって店長の体験をし、お使いの体験をして、実体験をして、自分の夢をいろいろ育んでいるわけです。店長さんだけじゃなくて、歯科衛生士や建築士、デザイナーになりたいとかという夢も持っているわけですけれども、そういう実体験の場として、もう何年かしたら必ずこの子たちから担い手に戻ってきます。  そのぐらいすごく生きた取組をしてくれているものですから期待しているわけですけれども、今、開館当時の子が二十歳ぐらいで大学生になっているのか、もう勤めているのか分からないですけど、その辺のフォローといいますか、卒業生が今どういうところへ行っているか、もしその辺の情報が入っているようだったら聞かせてもらいたいと思います。まだ入っていないようだったら、これからその辺の取組について考えあったら教えてください。 47 ◯大村産業政策課長 「ま・あ・る」についていろいろありがとうございます。  確かにこの施設、小学生をターゲットの中心のとしている施設でございますが、今ちょうど7年ということですので、一番上の子が19ぐらいですか、というような状況だと思います。  そうは言いましても、やはり中高生にも関わっていただきたいというところがございまして、今年で言うと42回ぐらいの講座をやっています。これはこどもバザールよりはもう少しレベルを高くし、例えばプログラミング教室など職業に関わっていくような講座をやって、今は休館していますけれども、今81人が参加してくださっております。  もう一つは、今度、運営側に関わっていただくということで、「ま・あ・る」ジュニアボランティアということで活動してくださっている方もいまして、平成30年度が228人、今年は2月現在で151人が運営に関わっていただいています。  確かに、声を聞きますと、「ま・あ・る」での経験が非常によくて、例えばやはり自分のやりたいことへ挑戦するということで、自分から自主的に学んでいくという姿勢が見られるようになった、あるいは生徒会、学級委員に申し込むような積極的な姿勢が見られるなどいい声を頂いていますので、それらをうまく活用していき、キャリア教育にもうまく結びつけられればいいと思うんですけれど、この辺はちょっと模索しながらやっていきたいと思います。 48 ◯牧田委員 キャリア教育という話もありましたけれども、本当に実体験し、将来の夢を育みながら実現に向けて活動しているという。このアンケートで見ますと、どこから来ましたか、というのはもちろん清水区が37%で一番多いんですけど、次が36%で駿河区の子たちです。葵区の子たちも24%来ています。市外からも来ています。意見や感想のところを読んでも本当に何回も来て、子供たちが生き生きして帰っていくというようなこともある。  そういう場がまた今度、海洋文化施設でも、逆に教育委員会じゃないからいいかもしれないですけど、皆さんの取組の中で担い手育成をやっていってくれていることが対外的にとても評価されているし、教育局次長で文科省の甲さんもびっくりして帰っていきました。このような実体験を含んだ担い手育成の場というものを、また港でもできればありがたいなと思っています。  来年度、予算が減っているんです。さっきも中学、高校の年代という話も出ましたけれども、そこにつながる取組をぜひ毎年毎年でいいから、充実させていただくような考えはありませんか。 49 ◯大村産業政策課長 令和2年度の予算が若干減っているところは、これは縮小ではなくて、ウインドウズ7のサポート終了に伴ってシステム改修を今年度やっているもので、その比較で下がっているといったところでございます。ですので、しっかりと今の予算の中で中身を充実させて、取り組んでいきたいと思っております。 50 ◯牧田委員 108ページの中心市街地活性化推進事業ですけど、次期中心市街地活性化基本計画を策定するというのは、今の中活の期限というのはいつまででしょうか。 51 ◯気田商業労政課長 先ほどお答えしましたけれども、来年度まででございます。 52 ◯牧田委員 それで、たまたま先週か先々週か、SBSの「静岡発そこ知り」で、静岡駅前のFUJIという料理店、それからSimplesさんという料理店の紹介がありました。成生さんという天ぷら屋さんも有名ですし、最近はウナギでは瞬といったウナギ屋もありますし、そういう食でにぎわせるという。実はその成生さんのところへは焼津の温石さんとセットで、東京圏内から1泊11万円でツアーを組んで来たりしているわけです。  そういうような中心市街地の活性化の中で、食を活用する可能性がすごくあるのかなと。この間、マツコデラックスさんが末廣へマグロを食べに来ている番組もテレ朝でやっていました。今、その世界が見えてきているなと思うのですけれども、例えばシャッターを閉めたお店を、そういう形でシェフに来てもらってオープンしてもらうとか、そういうような考え方もこれから必要なんじゃないかなと思うんですが、この基本計画の中では、食についてはどのように捉えているのか、今のところの認識を教えてください。 53 ◯気田商業労政課長 中心市街地活性化に係る食に対する考え方ですけれども、委員御案内のとおり、それこそ食に関しての興味が、今、非常に高まっているという認識でおります。実際、食に関する番組も多いですし、本当に好きな方はSNSを使っていろいろ情報を取って、朝並ぶというような行動にもつながっていると聞いております。そういった意味では、飲食店、やっぱり何かしらの特徴といいますか、引きつける力がある特徴のあるお店、料理といったものを扱う店が増えることは、これはやはり中心市街地の活性化にとっても必要なものだとは考えております。  また、先ほども宮城委員にも御案内いたしました、来年の計画策定に係る調査の中でもそういった動向であるとか、市民の皆さんがどういうふうに思っていらっしゃるのか、あるいは経済センサス等でも商業の中身といいますか、割合といったものも常に数字が出ているものですから、いろいろデータとして見ながら位置づけ等も考えていきたいなと思っております。 54 ◯牧田委員 ぜひ市民の声も聞いていただきたいんですが、実はこの食については市民からは余り上がってこないんです。おいしい魚は当たり前。和食がすごくおいしいねというふうに、外の人が評価してくれる。市外もそうですし、海外もそうです。日本へ行くときには静岡の食がおいしいとなってくればいいなと思うものですから、その辺もまた中活の中での位置づけみたいなものを考えてもらえればと思います。  そういう意味で、そこにお茶がどうしても位置づけられると思いますけれども、109ページの「お茶のまち静岡市」プロモーション事業があります。お茶のまちというプロモーションですが、実はこれは食のまちになってもらうと、もっといいなと思うのですけれど、今回はお茶中心のプロモーション事業の位置づけになっています。フランスのリヨンでのプロモーションというのは、どういうものですか。 55 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 フランスのリヨンで、昨年の10月に国際美食館がオープンしております。そこで令和2年10月に、世界各国の食文化を紹介する特別展が開催される予定となっております。そこで日本食月間というものがありまして、その場でお茶のPRをするということを予定しております。 56 ◯牧田委員 お茶だけというともったいなくないですか。ここへ出展するというのは国際的なお茶のPRというようなことで、これでメリットがあると思いますけれども、もっといろいろあるんじゃないかと思うんですけど、そういうようなPRについてはお茶に絡ませながらでもいいんだけど、考えていく考えはないですか。その内容、出展するのかプレゼンするのか、具体的な内容を教えてもらえますか。 57 ◯大畑農業政策課長 このお茶でのリヨンの件につきましては、外務省と話をして静岡市はお茶で出展していただいて、ということで、外郭団体のCLAIRと話をして今申込みとそういった準備をしているところです。委員のおっしゃったように、静岡市にはそのほかにもいろんな食材が確かにあると思います。ワサビもそうですし、かんきつ類もそうだと思うんです。
     海外に持っていくには、やはり農薬の基準とかいろいろなものがあると思いますので、お茶は確かに海外に向けてそれなりに農薬基準を満たしたものを出しているということもありますので、ほかの食材についても必ずそれがクリアできているというところではないんですけど、状況を見ながらまた検討していきたいと思っております。あくまでも外務省を通して話してやっていきたいと思いますので、今現在につきましては、まずお茶でということで進めていきたいと思っております。 58 ◯牧田委員 これは継続して来年とか再来年とかいうことはあり得るんですか。 59 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 とりあえず、この事業につきましては来年度の単年度となっております。1年度以降につきましては、国際美食館の予定についてはちょっと分かっておりません。  あと、それ以外につきましては、海外でのプロモーションということで続けていきたいと思っております。 60 ◯牧田委員 国際美食館、フランス料理に対して日本食ですよね、そこでお茶だけというのはもったいないと私は思うわけですけれども、リヨンだけでなくて、海外プロモーションPRしていくに当たって、農産物だけでなくて料理としてのプレゼン、それは食産業だと思うんです。そういう面での見方をして、ちょっと広い切り口で海外PRについて考えていってもらうといいなと思っております。  それから、112ページの水産業の振興についてですけど、今の水産業は、そういう面で食材の1つでもあるわけです。農産物だけじゃなくて水産物の担い手がすごく減っているんじゃないかと思っているんですけれども、サクラエビとかシラスとか輸入マグロ、冷凍マグロというのは思い浮かぶんですけど、それ以外の部分でこの駿河湾の近海というのは水産物がたくさん捕れるわけです。水産業はすごく苦労していると思いますが、担い手の状況が、今どういうふうになっているか、教えてもらえますか。 61 ◯増田水産漁港課長 本市の漁業就労人口の現状ですけれども、長期的に見て減少傾向にあります。農林水産省が出しております漁業センサスによりますと、平成25年度は10年前の約87%まで減少しているということですので、長期的に見ますと減少傾向にあります。  また、高齢者の比率が高く、平成25年度の結果ですけれども、65歳以上の就労者が全体の24%を占めている状況にありますが、若年層の就労人口は一定の比率をずっと保っています。10代、20代の就労人口は10%ぐらいをずっと保っているということですので、俗に1次産業後継者の問題ですとか就労者の問題では、減少傾向にあると全般的に言われていますけれども、漁業就労者については、他の1次産業に比べると、ある程度保っている状況にあります。けれども、減少していることは事実ですので、これからも漁業就労者の支援のために業務環境の整備ですとか支援事業は引き続いて行っていく必要があると考えております。 62 ◯牧田委員 頑張っているということで、分かりました。  115ページのオクシズ生活拠点形成事業です。アンケート調査3地区、それから将来像の検討を2地区とありますが、どこか具体的に教えてもらえますか。 63 ◯芝原中山間地振興課長 オクシズ生活拠点のことにつきまして、御質問ありがとうございます。  今年度アンケート調査を検討している箇所でございますけれども、現在、オクシズ旧安倍6カ村プラス両河内ということの中で、アンケート調査がまだ行われていないという箇所が大河内、梅ケ島、井川、それから両河内でございます。それぞれ地区によって地区なりの事情があったりするところですけれども、令和2年度におきましては、両河内、それから井川ないしは梅ケ島、この3つの地区のうち2つぐらいということで予定しております。 64 ◯牧田委員 コンパクトシティというのが都市局中心に、印籠のように進められているわけですけども、オクシズをぜひ忘れないでもらいたいということで、こういう生活拠点をしっかりつくっていこうということだと思います。とても大切な事業だと思うんですけども、そういうコンパクトシティとの両立性について、相当踏ん張っていかないと、自然に高校生になったら出ていっちゃう、大学も出ていって帰ってこないというのは、どうしても大きな流れとしてはあるんじゃないかと思うんです。そこの部分で踏ん張りどころだと思うんですが、その辺のお考えを聞かせてもらえますか。 65 ◯芝原中山間地振興課長 今、お話しがありましたコンパクトシティの考え方とオクシズで進めている生活拠点の考え方と、ある意味、相反しないかとか両立できるのかと、そういったニュアンスの御質問なのかなと思いますけれども、いわゆる静岡市で進めているコンパクトシティというのは、市街地の部分をできるだけコンパクトに都市経営できるような形にまとめていく考え方です。  片や、市街地の80%を占めているオクシズ地域、これをそのまま切り捨てるわけにはいきませんので、オクシズに住んでいる80%の人たちが、自分たちの住んでいる地域を将来に向けて残していくために、どういうふうにしたらいいかを考えながら進めていく事業ですので、コンパクトシティの考え方とちょっと別と言いますか、言い方は悪いですけれども、それぞれ勝手にやってくださいという話になっちゃうと思うんです。オクシズにおきましては、それぞれの集落に、将来そこに残っていける人たちのための拠点をつくっていくということであります。  人生を送っていく中で、今委員からもありましたけども、例えば高校になってしまうと市街地へ出ちゃうとか、大学になって……(「自然の流れがあるからね」)  そういういわゆる人生設計の中で、どうしてもその地を離れなければならないということがあろうかと思います。ただ、私たちが目指しているのは、仮にそれが外へ出てしまっても、いわゆるサケが産卵のために戻ってくるような、リカレントのようなイメージでまたオクシズに戻ってきてくれる、また戻るだけの価値がある地域として残していきたいと、そういうところを狙った事業であります。  ただ、どうしてもオクシズは人口減少の先進地のように、市街地よりも先んじて人口が減っているというちょっと悩ましいところがありますので、それだけに、とにかくオクシズ地域を残していくことをまず私たちは取り組んでいくということで、集落拠点というのを邁進しているところであります。  先程関係ないと言いましたけれど、大きな静岡市という都市の経営の中では、それぞれがそれぞれの戦略で行っているということでありますので、市街地とオクシズ、この関係性が行ったり来たりという形で、そこに交流が生まれていけば、それはそれで静岡市の全体の繁栄にもつながっていく話だと思いますので、微妙な関係でありますけれども、その辺りは協調しながらうまく進めていきたいと考えております。 66 ◯牧田委員 質問の意味はコンパクトシティと矛盾しないかという意味じゃなく、やっぱり両方整備していないといけない、一体的にやらなきゃいけないというのは認識しているんですけど、自然的に中学高校で中心に出ていっちゃうだろうということに対してどうあがなっていくかというか、そこの部分を聞きたかったものですから、今上手にお答えいただいたと思っています。ありがとうございました。  次に、農山村振興施設管理事業の清水森林公園再整備計画策定についてです。この公園全体の現状認識、いろいろ老朽化してきている部分もあると思いますが、どのように考えて、これからどのように整備していくか、お考えありましたら教えてください。 67 ◯芝原中山間地振興課長 清水森林公園についての御質問いただきました。  清水森林公園に対する現状認識といたしましては、旧清水市時代から平成2年頃からだと思いますけど、およそ30年間にわたり、清水の両河内地区の自然豊かな環境で、森林教育ないしは自然の中でのアウトドア的な遊びを行っていただく場として非常に親しまれてきた、オクシズにおいても非常に貴重な地域資源であると認識しております。  それで、今回予算に掲げております清水森林公園再整備計画策定業務の関係ですけれども、実は今年度、シンボル的な橋でありますみおくり橋の架替えを行いました。それに際しまして、さらに老朽化してしまった現施設や周辺の状況を調査しまして、これらの施設において本当に必要な機能と、もう少しこうしたほうがいいなといった御意見、それから専門家の意見を聞きまして、よりよいものに改めていきたいという趣旨の再整備計画であります。  これを行った後、どういうふうに予算化されていくかはちょっと先の話になりますけど、順次それを反映させるべく進めていきたいと考えております。 68 ◯大畑農業政策課長 すみません、牧田委員の先ほどの御質問で、リヨンの出展の件ですけれども、静岡市のお茶ということで、出展するところでございますけれども、今後、いろんな作物、特にワサビですけれども、そういったものも含めて静岡市に相乗効果等を期待できるということであれば、今後も外務省が中心になってやっておりますので、そこと協議して出展できるかどうかも含めて検討していきたいと思っておりますので、すみませんが、先ほどの部分は訂正させていただきたいと思います。 69 ◯牧田委員 ぜひ幅広く働きかけてください。 70 ◯佐藤委員長 質疑の途中ですけれども、この際、暫時休憩とたします。                 午前11時59分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 71 ◯佐藤委員長 それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。 72 ◯谷川産業振興課長 先ほどの宮城委員からの質問で回答が不足しておりました。ホビーショーの関係で、ものづくり教育推進事業ということで、バスを借り上げて小中学生を招待日に連れていくことは残念ながら不可能となってしまいましたが、出前講座で各学校に行って、プラモデルを作って勉強するという機会はあります。ちなみに本年度は9校670名に対して実施しましたので、来年度も同じように実施していきます。募集は、7月ぐらいから受けますので、本年度と同様の人数をやりたいと思っております。またよろしくお願いします。 73 ◯佐藤委員長 それでは、質疑を続けます。  質疑はありませんか。 74 ◯石上委員 幾つか質問させてもらいます。  最初に、104ページ、事業承継促進事業について伺います。今年度の取り組み状況はどうなっているのか、それからその中で何か問題点を把握していることがあったら、教えてください。 75 ◯大村産業政策課長 事業承継の今年度の取り組み状況についてです。この事業は、平成30年度は商工会議所と連携しまして、相談業務と専門家派遣業務、そして啓発業務を3本柱としてやっております。実績ですけれども、現在延べ44社に対して専門家を80回派遣しております。一応見込みですけれども、今年度中に7社の事業承継ができるのではないかというふうに考えております。  課題についてですけれども、基本的に事業承継診断というのをやる中で、関心を持っているところに今アプローチしているんですが、調査では後継者が決まっていなくて、事業承継を考えていないという方が3割近くいるので、そこに細かくアプローチできていないということが課題です。今年度、実態調査もやりますけれども、そういったところを掘り起こしていきたいと考えております。 76 ◯石上委員 事業承継はここ40年間ぐらい、中小企業向けの事業承継税制の実現をずっと政府に要望してきて実現したわけです。御存じと思いますけども、法人や個人の中小企業の皆さんが、事業承継するときにそれぞれ株があるわけですけど、親族しか持っていないわけです。そうすると、1株当たりの資産価値というのは、そこにある土地も含めて全て評価して、株数で割り算するわけです。そうすると、親御さんが亡くなったときの相続税が莫大にかかると。事業承継していく、続けていくためにはその相続税制を変えないと駄目だということで進めてきたので、ようやく実現して、100%希望がかなえられ、優遇措置ができ上がったわけですが、これ、10年間の時限立法ですね。ということは、10年間猶予を与えるから、その間にしっかり承継しなさいよという話だと思うんです。  だから、どういったらいいのでしょう。息子さんとかその親族に対して、相続して承継していくのはそれなりにいいと思うんです。ジュニアといった人たちがやらないよ、うちは番頭さんとか従業員の方にこれを譲っていくんだよ、というようなケースがあるんですけど、これには優遇税制はないわけです。  この承継の一番の問題点は、税金もあるんですけども、受け取る方の能力の問題が一番大きいわけです。社長の親父がいいから、息子も出来がよくてちゃんとやるかというと決してそういうわけじゃなくて、それぞれ資質を持っているわけですから、うまくいくケース、いかないケースがあるわけです。そういう意味で言うと、経営能力をどう育てるかという部分にまでここの支援事業についてタッチしていくのか、つまり後継者を育てるということについて、行政として資質向上のための応援まで含みながらやろうとしているのか、今後の展望と来年度事業をどうするかということも含めながら、ちょっとお考えを聞かせてください。 77 ◯大村産業政策課長 御質問があったとおり、やはり事業承継、親族内承継というのは比較的やりやすいというところで、確かに今、相談に来ているケースとしては小さい企業が多いです。今、専門家派遣をやっているんですが、株式譲渡ですとか定款の変更だとか、あるいは税制上のことといった専門的な知識を必要とするケースというのは、やはり法人が多いのではないかということがありますので、今回やる実態調査をもっと幅広くやろうとしていまして、これは民間調査会社の法人ベースを使い掘り起こしをして、必要があるところに専門家を派遣するというようなことで取り組んでいきたいと思っています。今のこの予算規模が、専門家を派遣するだけ賄えるかというところは、調査していく中で見ていかなきゃならないと思っています。  あと、後継者の育成については、何か成功した事例を広報していきながら、後継者にもアプローチをしていくといったところを考えています。 78 ◯石上委員 事業を承継していくときに、親が持っているテクニカルな部分を教えることはできるわけですけれども、その人が持っている人的ネットワーク、ほかの企業や行政、銀行とか、いろんなネットワークも含めて引き継いでいかないと、実はうまく事業承継できないわけです。企業で働く大勢の従業員もいらっしゃるわけですから、後継者の育成というのは、そういう皆さんの運命もある程度握っているわけです。そういう意味で、後継者育成事業について、ぜひお願いをしたいと思います。答えは要りません。  次に、同じく105ページ、企業立地用地開発推進事業です。先ほど宮城委員が質問されましたけれども、恩田原・片山の件では組合方式でコーディネーターを入れて交渉の促進を図っているというようなお話がありました。この組合方式というと、組合の事務局はどうなっているのですか。誰か市の職員も入ってやっているのか、その辺を教えてください。 79 ◯谷川産業振興課長 市は入っておりません。地権者が企業に委託している形で、昭和株式会社とあとフジタ・木内建設共同企業体に委託されています。そういう形でやらせてもらっています。 80 ◯杉山経済局次長 区画整理の組合施行は事務局を持っていまして、事務局を運営しているんですけど、こういう事業は業務代行を取っていまして、恐らく今、事務の代行を昭和株式会社がやっていて、工事とかそういうものの代行を企業体に任せているというのが現状で、市は組合に対する区画整理事業の補助や支援をしているというところです。 81 ◯石上委員 分かりました。  なぜこんなことを聞いたかというと、その中で交渉していく過程というのは、地域の農家の皆さんというか地権者の皆さんの希望だったり、企業の要望だったりをまとめていく場面ですから、やればやるほど苦労は多いけど、ノウハウはたまるんじゃないかと僕は思うんです。  その苦労が多い分だけノウハウがたまる、ということを行政がしなくなっちゃうというのは、いかがなものかなという思いがしているんです。つまり一番大切なエキスの部分をよそへ振っているわけですよね。こういうパターンはもうかなり長く続けているんですか。今まで区画整理組合をつくってやってきたというのもかつてあると思うんですけども、大体今の方式でやっていたということですか。 82 ◯杉山経済局次長 都市局の話なんですけど、公共施行と組合施行とある中で区画整理事業をやっているのが事実で、実際、組合でやる場合に、当然その組合自体にノウハウがないということで業務を代行させたりしているというところが現状で、公共施行であれば市施行でやりますので、当然市が事業を施行するということで事務も工事も含めて区画整理事業をやっているというのが現状です。 83 ◯石上委員 もうこれ以上、余り言いません。  同じ企業立地でもう一つありましたね。竜南地区の開発検討に向けた調査等というのがありますけれども、これは具体的にどんなものを考えているのか。具体的に場所はどこなのかということや、来年度はどんなことをしようとしているのか、教えてください。 84 ◯谷川産業振興課長 来年ですけども、竜南地区につきましては、サウンディング調査をさせていただきます。まず、地権者の意向が必要です。意向を市で把握します。次にサウンディング調査というのは、民間活力導入の可能性の検討と、開発する民間業者の検討と、民間が参入するための条件整理や開発主体、手法の検討をする予定です。  調査対象は、市内外のデベロッパーやゼネコン等の分野の民間開発事業者を想定しており、市が示す開発のイメージに対して開発に参入する可能性があるか、またどういう条件であれば参入してくれるのかというのを調べていきます。併せて地権者に対しては意向を確認しまして、ざっくりと広いエリアで今はやっていますけども、賛成する地権者と、ある程度の大きさをまとめてエリアを指定することも併せてやっていきます。 85 ◯石上委員 そのエリアはどの辺ですか。言えないのかな。竜南と分かっているのなら、大体言えるよね。 86 ◯谷川産業振興課長 すみません、平成27年から調査しておりまして、竜南地区は9.6ヘクタール、刑務所の西側になります。  刑務所通りの北側のエリアの9.6のうち、地権者に対して今、希望の調査等をしておりまして、大体それに賛同している方もいらっしゃいますし、あとは反対に農業をやり続けたいよという方もいらっしゃるものですから、エリア別で皆さんの意見をまとめまして、ある程度その中で進めていくので、やはりどうしても農業をやりたいよという方もいらっしゃいますし、賛同していらっしゃる方もいる、それを絞ってどのぐらいの大きさになるか、どの地区になるかというのを来年検討していきたいと思っています。 87 ◯石上委員 分かりました。  この前の補正予算のときにも申し上げたんですけれども、中国がああいう状況ですから、ここへ何とかという意味じゃなくて、チャイナリスクが余りにも強過ぎて、中国へ出ていったが戻りたいという希望を持っている企業も結構あるはずです。そういったところの受け皿になるようなものを意識しながら、ぜひ進めてもらいたいというふうに思うわけでございます。  次へいきます。  先ほど局長が説明してくださった景気変動対策資金の話ですけれども、3,000万円以内で利率年1.5%、信用保証料4分の1の補助ですが、国が無利息無担保でやりましょうという話がどかんと出ているときに、果たして希望が出てくるのかどうか。あるいは国の出そうとしている対策を見極めて、さらに柔軟なものもそれと連動しながら出していこうとするのか、その辺分かったら教えてください。 88 ◯大村産業政策課長 景気変動対策資金のことですけど、やはりスピード感を持ってやりたかったというのがありまして、国が動いている中、まず私どもが検討したときにはセーフティーネットをやるということがありましたので、これに対応する制度を直ちにつくらなければならないということで、10年ぐらい前のリーマンショックのときに小規模企業向けにやった実績がございますので、まずは何より早くやるといったことでこのものをつくり上げました。  そういう中で先日、国から無担保無利子というものを設定するということで、ちょっと手としては逆になってしまったんですけれども。その内容の詳細が分からないんですが、3年間というようなこともちょっと書いてあったりしますので、私どもの保証のほうは25%ですが、この融資の間分、続いていると。あと、利子補給のほうも0.48%でやるんですが、それは国、県の融資制度と比較し、財政当局と相談しながら、どういったところに市の財源を充てて応援していくかを、臨機応変に検討して考えていきたいと思っています。 89 ◯石上委員 分かりました。  これはこれで準備をしておくとして、もし国から出てきたときに無利子無担保プラス無保証になるのかどうか僕は分かりません。これがどうなっているのかということと、今、運転資金あるいは既に借りているものの返済で苦労している企業も多いと思うんですけども、借換えをしましょうというのが出ると思うんです。金利が入ってこないわけですから、銀行が一番嫌がるやつですよね。  とはいえ、企業は、我が身を守るためにたくさん借りて、前の有利子負債はどんどん返して、という動きになる可能性が強いわけです。けれども、そういったときに行政は、銀行の意向を忖度してやるのか、あるいはそれとは関係なく静岡市としてはそれにちゃんと応えていきますよという話なのか、答えられたら答えてください。答えられなきゃいいです。 90 ◯大村産業政策課長 すみません、忖度といいますか、難しいです。よく考えていきたいと思います、すみません。 91 ◯石上委員 要望を質問風に言ったから今、変な聞き方になったわけですけれども、ぜひ企業の置かれた立場を優先して考えてあげないと、その後のほうが静岡市内の企業救済という意味合いでは、あなた方の果たす役割はとても大きいと思うんです。静岡市の中小企業施策の真価が問われるというんでしょうか、そういうような気がするものですから、ぜひ皆さんで一丸となって対応していっていただきたい。  次に、青葉シンボルロードのイルミネーションの話を聞きたいんですが…… 92 ◯佐藤委員長 何ページですか。 93 ◯石上委員 ごめんなさい、109ページです。青葉シンボルロードイルミネーション負担金です。イルミネーションは、とてもきれいだったんですけど、何色かで立っていた黄色い段のタワーがあるじゃないですか。あれを見たときに、回るのかなと思ったんです。回ったらきれいだろうなと思ったら、その色だけでずっと立っているだけだったです。  あれはこのイルミネーションとは関係ないのかな、同じところでやっているのか、もうちょっといいセンスのほうがよかったねという意味合いです。何か答えることあったら言ってください。 94 ◯気田商業労政課長 青葉シンボルロードイルミネーションは、I Loveしずおか協議会に負担金という形で1,200万円をお渡しして、市と共催のような形でやっていただいています。今回、そのイベント広場の葵スクエアでの光のタワーですが、去年はメリーゴーランド、その前はスケート。あそこは観光交流文化局が貸しているんですけども、あくまで協議会の事業として光のタワー、それから今言ったスケートリンクやメリーゴーランドをやっていただいています。  では、そのイルミネーションの関係はどうかというと、I Loveしずおか協議会自体が、冬しずの事業という大きいくくりの中で、イルミネーション、それからイベント広場でのもの、それとあと商店街にも声をかけて一斉点灯するとか、あるいは大型店の店頭でツリーをつけるとかいうことをやっているものですから、関係性としては冬しず事業という1つの大きいくくりの中でやっていただいている事業でございます。 95 ◯石上委員 イルミネーションを物すごく楽しみにしている人間の1人として、また来年もよろしくお願いします。実を言うと、孫を連れていったりして、とても期待しているんです。スケートリンクとかメリーゴーランドもとても楽しそうだったものですから、ぜひ次はいい企画をつくってください。答弁は要りません。  それから、もう余りないのですが、お茶をどう浮揚していくかという話ですけれども、実は先日、今の状況どうですかというお話しを茶市場の社長さんに聞く機会があったんです。けれども、とにかく非常に沈滞し、茶価が低迷している、一時184億円あった茶市場が今40億円になってしまっている。扱い数量も2分の1の5,000トンになっている。茶価もかつて2,000円が平均だったのが今800円を割るような状況になってしまったということで、非常に危機感を持っていらっしゃいました。  その中でこういう話だったんです。鹿児島は一番茶が駄目なら二番茶、三番茶でもうけようという発想を持つけれども、静岡茶の皆さんは、一茶が駄目だと二茶、三茶も手を出さないと。秋冬番茶も取らずにそのままほったらかしちゃうというところがあると。もう今では、静岡と鹿児島の生産量は、差が2%しかないという時代になったと。役所がつくったんですか、「日本一を一服、静岡茶」と書いてあるんですけれども、これを使えなくなるというのは、僕らつらいわけです。  いかに静岡茶をもう一回元気にさせていくかということについて、ぜひお茶のまち推進室、それから関係するところに一生懸命やっていただきたいということが1つ。それと京都の宇治のお茶、要するに京都のお茶屋さんは何も今回のお茶の件で低迷していないものですから、聞くところによると、静岡のお茶が疲弊しているというのを全く他人事で見ているわけです。歴史と伝統があるよと言われりゃそれまでですけれども、静岡の茶商の皆さんも大学を卒業して入ってくると、まずは京都のお茶屋さんへ修行に行くんです。修行してこっちへ帰ってくるわけですが、そのノウハウを持ってこないんじゃないかと僕は思っているんですけれども。行政もできるだけそれをしっかりと応援していく体制をつくっていただきたいということで1つ聞きたいのは、お茶と人フロンティア静岡会議というのを立ち上げようという話があるんですけれども…… 96 ◯佐藤委員長 何ページですか。 97 ◯石上委員 ごめんなさい、これは109ページのお茶のまち静岡推進事業の中の話です。  この話は行政も承知しているのかどうかな。 98 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 茶と人フロンティア静岡会議のことかと思うんですけども、県茶業会議所が主になって、「東海道はお茶街道」をキャッチフレーズとした茶と人フロンティア静岡会議の設立準備が進められているということは存じております。 99 ◯石上委員 それに参画していこうという話はもう出ているんですか。 100 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 現在、その準備会議がありまして、そちらに一度職員が出席しておりますが、具体的に市に、この会議の委員とかそういったことについてはまだはっきりしていません。そこに入っていくとはまだ決まっておりません。 101 ◯石上委員 それでは、農業政策課に聞きますけども、109ページの認定農業者・新規就農者育成支援事業費助成についてですけれども、これを拡充する背景と、どんなことを期待されているのか、教えてください。 102 ◯大畑農業政策課長 認定農業者・新規就農者の育成支援事業の背景と期待される効果ということですけども、こちらの事業につきましては、年間所得500万円を目標とする経営改善計画を作成し、認定農業者と新規就農者を対象に、栽培施設とかトラクターなどの乗用の管理施設等の支援、補助金を交付している状況でございます。この中でそういった形で使っているメニューが多いものにつきましては、農産物を加工するための暖房機とトラクターとか冷蔵施設が多いということで、今年度は48件ぐらいそういったものに助成をしているところです。この見直しに当たりまして、今現在、認定農業者が減少しており、農家の皆さんの高齢化が進んでいますので、労力不足を補うために、例えば収穫物の積み下ろしにはやはり力作業が要るものですから、そういった労力を軽減するためのアシストスーツといったようなものが今、出回っていたりしています。  あと、例えばミカンを高い場所の貯蔵庫に保管するというところで、ハンドクレーンというような機械を買いたいよ、という要望もございますので、いろんなメニューを加えて拡充を図っていって、農家さんの負担軽減とか作業の効率化を増やしていきたいと。  今言ったものですけれども、事業費の高額化、やはりかなりの金額になっておりますので、今の補助金の上限額80万円を100万円に上げるというところで、この2点について拡充をしていきたいと考えております。  期待される効果ですけれども、担い手が不足し、農家の高齢化が進んでおりますので、労力を補うための施設を拡充するということと、あと今、農業者の皆さんは経験とか勘で実際の作業を行っているか思うんですけど、そういうことに対して、栽培ノウハウのデータ化とか見える化ということで、経験が少ない人でも農業に取り組むことができるスマート農業という考えがあるんですけども、こういったものの関連機械の導入等も含めて考えていきたいと思っております。今後は、年齢とか経験を問わず、誰もが農作業に従事できるという環境が整備され、農業生産の継続性とか規模拡大の経営の強化に期待ができるんじゃないかと考えております。 103 ◯石上委員 完全に準備したような答えだな。  110ページ、4段目の農地利用課の荒廃農地再生・集積促進事業の仕組みはどうなっているんですか。対象とか補助内容とか補助率、補助条件を教えてください。  それから、これまでやってきた事業との違いは何かあるのか、教えてください。 104 ◯川口農地利用課長 新しく創設いたします荒廃農地再生・集積促進事業でございますが、事業の仕組みですが、まず補助対象者は認定農業者と地域農業の担い手になります。それから、補助内容ですが、荒廃農地を再生するために必要な再生作業と施設補完整備の2種類ありまして、再生作業というのは農地の障害物の除去や土壌改良など、それから施設補完整備というのは農業用排水施設整備や廃棄物処理などを行うことができます。  補助率につきましてはまだ確定はしておりませんけれども、可能な限り農業者の負担を軽減するために、従前の国の補助のときには国が2分の1、県が4分の1、市が4分の1で100%の補助をしておりましたけれども、今度は単独になりますので、なるべく補助率を上げていきたいと考え、調整しておりまして、2分の1以上の高い補助率となるように調整中でございます。  あと、1事業当たりの補助上限額ですが、これは200万円ということになります。(「補助額が200万円ですか」)補助額が200万円です。  それと、これまでの事業との違いですが、先ほどもちょっとお話ししましたが、従前は国、県、市の協調助成で行っていたものが市の単独事業ということになる。  それから、対象農地ですが、従前は青地、いわゆる農用地だけを対象にしておりましたが、今回は白地農地も対象に入れるようにします。これまでは特に守るべき農地とされている青地農地についてのみが対象ですけれども、現状、土地持ち非農家の相続とか、それから農業者の高齢化によって白地の農地においても非常に荒廃農地が増えているということで、そういったものに対応するために対象農地を広げております。また、白地農地にも拡大することによりまして、減少傾向にある限られた資源である農地を守ることができて、その周辺農地や環境への悪影響、野生鳥獣被害対策といったものにも効果があるのではないかということで、白地農地も対象にする形にさせていただきました。 105 ◯石上委員 116ページ、中山間地振興課の野生鳥獣被害対策事業ですけれども、令和2年度に防除事業、緩衝地帯整備モデル事業の拡充を行うということですけれども、どのように拡充するのかと、それから今後、鳥獣被害対策をどのように進めていくのか。モデル事業というのは、これはどこかを選んでやっていくと思うんですけれども、その辺の詳しいことを教えてください。
    106 ◯芝原中山間地振興課長 野生鳥獣被害対策事業のうち、鳥獣被害対策緩衝地帯整備モデル事業についてのお尋ねでございます。  この事業につきましては、11月議会の答弁でもあったと思いますけども、防除資材の購入費などを補助する個別型、それから団体型の利用希望者が非常に多くて、今年度においてはキャンセル待ちをしていたという実態もありました。そのため、令和2年度は、より多くの方に利用していただけるように予算額を増額して、多くの農林業者の皆様に利用していただきたいということでやっております。  特にこのモデル事業につきましてですけれども、農地の荒廃の目立つ中山間地域を中心に500万円の予算を増額して、農地や周辺集落の刈り払いを行って、野生鳥獣とのすみ分けを図っていく事業であります。  これですけれども、農地利用課と連携を取りながら、実際に野生鳥獣のすみかになっている緩衝地帯をピックアップして、地域の合意を得ながらそこの刈り払い事業を行っていくということであります。  実際問題として、野生鳥獣による被害金額や被害面積というのは、緩やかに減少傾向ではあるんですけれども、まだまだ中山間地へ行きますと多くの農林業者の皆様の頭を悩ませる問題となっておりますので、以前から言っております防除、すみ分け、捕獲、この中のすみ分けの部分に力を入れながら、3本柱の整備をしっかりしていくという趣旨の事業であります。 107 ◯石上委員 モデル事業の拡充ということですけども、例えば特定のある地域でこことここを対象にするよ、という想定はされているんですか。 108 ◯芝原中山間地振興課長 モデル事業の地域ですけども、今までは地域一体型ということで、それぞれの地区が地域でまとまって、ということだったんですけれども、今回の場合は中山間地域、いわゆるオクシズ地域ということに限定した中でを、どこか申し出があればといいますか、特に今の時点でまとまっていなくても、そこが整備することによって劇的に鳥獣害の被害対策になるという箇所が出てきたらそこを取りまとめてということなのものですから、ある程度、用心的に身構えてこの施策に対応していくということ……(「ということは、選定しているわけじゃないと」)今の時点ではそうです。 109 ◯稲葉委員 資料-2の102ページからお願いいたします。  海洋文化施設の整備事業です。  来年度のモニタリング業務、プレ事業、説明ありましたけれども、施設整備に対して来年度はどのように進んでいくのか、改めてお伺いいたします。 110 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 令和2年度ですが、2月28日に公募を開始しまして、7カ月の公募期間を取っていますので、9月の末ぐらいまでが一応公募期間という形で、その後、業者を選定いたしまして、令和3年2月の議会で業者との契約、あと関係する条例議案を上げる予定になっています。なので、今年度の予算としての執行はございません。 111 ◯稲葉委員 総括質問でも触れられているところがあったと思うんですけども、これから整備した後、15年間で700万人という来場者数を目指す。どうしても達成したいと思うんですけども、そこに対してやはり駐車場の整備、あるいは周辺道路の整備、歩行者も含めて動線の改善が絶対に必要になるのではないかと。混雑を理由に行くのをやめようということにもつながりかねないのかなということを考えると、そういった整備が絶対に必要になるというところで、そこについてはどのように取り組んでいくのか、伺います。 112 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 年間70万人、15年間で700万人ということで、駐車場の整備と動線の改善などが必要じゃないかという御質問ですが、先ほど少しお話ししましたが、公民連携協議会で港まちづくりグランドデザインをつくりまして、そのリーディングプロジェクトとして日の出・巴川河口地区の部会というのをつくって、リーディングプロジェクトを具体化するという目的でガイドプランというのをつくっております。このガイドプランの中で、ミュージアムのオープンの予定であります2023年度、令和5年度になりますけれど、それと併せて地区内の駐車場の整備とか、歩行者とか自動車の動線とか、そういった段階的な整備の方向性というのをガイドプランの中で示すようにしております。  市は、この方向性に併せて地権者と調整をしていくという形になるんですけれど、ここの場所でミュージアムができ、周りで開発が進むと駐車場の需要が出ますので、関心のある民間の事業者さんにニーズを伝えていくということで、民間整備を円滑に図っていく形で、市としては促していくというふうに考えています。  また、周辺道路についても、先ほどもお話ししましたけれど、国道から日の出地区への車の流入もやはり混雑の対象となると思っていますので、そこの交差点だとか道路の改良も考えていかなければならないというのが1つありますし、あとは車に頼らずに日の出へアクセスできる方法を、そういった次世代モビリティーであったり、水上バスを使ったり、シャトルバスを使うなど様々なアクセスの方法についても、これから考えていきたいというふうに考えております。 113 ◯稲葉委員 次に、102ページ、清水港普及促進事業で、コロナの影響があるにしても、設立30周年記念事業が予定されているということで、これはどういった事業でしょうか。 114 ◯鈴木ウォーターフロント振興担当課長 設立30周年記念事業についてですけれども、平成2年4月に清水港客船誘致委員会が設立されまして、令和2年度が30年の節目の年になるため、その周年の記念事業を行うものであります。  誘致委員会が決めている記念事業の方針でございますけども、華美なイベントではなく、今後のクルーズ振興につながるような事業をしたいという方針がありまして、今までの誘致活動に加えて、市民のクルーズファンの増加につながるような事業を3つ、今のところは考えております。  1つ目は、4月28日のクイーン・エリザベス号の寄港に併せて市民総出で歓迎ムードを盛り上げるということで、これは残念ながら寄港中止となってしまったんですけども、次の時期を改めて調整中でございます。この準備段階といたしましては、清水みなと祭りの港かっぽれ総おどりで客船の入出港時に岸壁を埋め尽くそうということで、計画段階では200人以上の市民が踊りで参加するということで準備をしておりました。  2つ目でございますけれども、船会社や旅行会社を招いたセミナー、清水港説明会を秋頃に開催する予定であります。こちらには船会社の関係者のほかにも、市民が参加できるような内容を現在企画中でございます。  3つ目でございますけれども、これはこれまでに清水港へ寄港した客船の記念アルバムを作成しまして、関係者や市民へ配布していきたいと考えておりますが、この配布方法の詳細については現在検討中でございます。  いずれにしましても、現在、コロナということがありますので、この実施時期につきましてはちょっと状況を見極めながらやっていきたいと考えております。 115 ◯稲葉委員 客船の歓迎事業については、これからまた復活もあると思われますので、そういう中で来年度はどのような、取組を考えていらっしゃるのか、伺いします。 116 ◯鈴木ウォーターフロント振興担当課長 客船の歓迎事業について、来年度といいましょうか、今後の取組についてです。現在行っております清水港での歓迎事業は、船会社などからほかの港と比べても大変高い評価を受けておりますので、基本的には今のものを継続していくということであります。  今やっている歓迎事業の内容については、客船の入出港時に市民団体による演奏とか出港時の花火の打ち上げ、それからお茶会、着物の着付け体験、それから観光土産などのマルシェの出店、それと通訳ボランティアの配置によるおもてなしなどを行っております。今後もこれを継続するとともに、今まで以上ににぎわいの創出に取り組んでいく考えであります。その取組としましては、客船が着く目の前に空いたスペースがあるんですが、旧の上屋の跡地で、県の整備事業により緑地が完成します。4月に完成しますので、このエリアもうまく使いながら、市民が参加できるような企画を今後考えていきます。市民が参加できる内容といたしましては、入出港時の歓迎演奏といったところへの出演団体を広く募集していきたいと考えています。 117 ◯稲葉委員 それでは、次いきます。  105ページの下から2つ目、WeWorkを活用した首都圏プロモーション支援事業ですけれども、新規事業で誘致セミナー、静岡体験イベントとあります。この概要についてお伺いいたします。 118 ◯谷川産業振興課長 誘致セミナーについては、主にメンバー企業が対象となりますが、本市に関心のある企業や地方拠点展開に関心のある企業に対して、本市の交通アクセス等の恵まれたビジネス環境や拠点開設に関する助成制度などを紹介することを考えております。その他、いろいろな切り口での内容を検討しているところでありますが、例えば今年度、メンバー企業に対して地方拠点開設等のニーズ調査を実施しております。その結果を踏まえまして、誘致を紹介するようなセミナー等も選択肢の1つと考えております。  続きまして、静岡体験イベントについては、交流人口、関係人口の拡大を企業誘致につなげていこうとするもので、拠点開設の前段階とも言える地方でのテレワークやワーケーション、合宿などを静岡市に誘致するもので、首都圏からのアクセス、本市の生活環境、ビジネス環境などを実際に体験していただくだけでなく、行政との情報交換や地元企業との交流の場などを設けながら、サテライトオフィスや拠点の検討を働きかけていこうと思っております。対象としましては、WeWorkのメンバーだけでなくて、研究開発者やそのメンバー企業のグループ会社なども想定しております。 119 ◯稲葉委員 内容欄の下にあるのが東京事務所と連携したシティプロモーション活動ということで、この東京事務所との連携というのはどのように行っていくのでしょうか。 120 ◯谷川産業振興課長 東京事務所との連携ですけれども、まずWeWorkの活用における基本的な役割分担というのを聞いております。東京事務所は、本市のシティプロモーションなどの情報発信、経済局は、本市が支援している企業のプロモーションやビジネスマッチングなど企業支援を行うこととしております。この中で、双方のリソースやネットワークをうまく活用し合って、連携し合い事業を進めています。例えばですが、メンバー企業とのネットワークづくりにおいては、東京事務所サイドでは、都内の様々な拠点に出向いて、フェイス・トゥ・フェイスの関係づくりを行っております。  産業振興課サイドでは、メンバー専用のSNSがありますので、それを活用したアプローチ、アンケートの活用、ビジネスマッチングなどのアプローチなどでネットワークをつくり、それを各々共有しております。  イベントに関しては、東京事務所がWeWork主催の朝食イベントや交流イベントなどで本市のプロモーションの機会をつくり、その中で提供される本市の地場産品とか食材、市内企業の商品をお土産等として調達する際に、産業振興課が市内企業に協力を求めるなどの連携を図っております。  こういった様々な面で連携を深めており、先ほど質問のあった誘致セミナーや体験イベントなどは連携していくつもりでおります。 121 ◯稲葉委員 それでは、次に、企業立地用地開発推進事業ですけども、お答えがもしできればというところで、手を挙げていただいた業者さんに対して、例えば今どういうところまで進んでいるとか、選考の結果、残念ながら別のところに決まったという連絡は、これからどのように伝わるのか。そのスケジュールというかそういうのが、いつ頃発信されるのかというところですけれども、昨日、たまたま手を挙げた企業の社長さんにお会いしたものですから、その辺を聞いたら、いや手を挙げたんだけど、その後、音沙汰ないんだよね、どうなっているのかなと逆に言われたというのもありました。今後どういうような形でそういった連絡に入っていくのか、もしお分かりでしたら教えていただきたいです。 122 ◯谷川産業振興課長 この企業の決定につきましては、関知しておりませんで、事業コーディネーターがやることになっております。コーディネーターから報告するんですけれども、やはり整備の時期も違いますし、大きさ等もあるものですから、パズル的に当てはめてやっているもので、現在まだそういう情報は仕入れておりません。 123 ◯稲葉委員 106ページ、「静岡市プラモデル化計画」推進事業ですけれども、このプラモニュメントの実際のモニュメントの材質といいますか、プラスチックで作ると単純に想像したんですけど、そうすると要は耐候性の面で、すぐに色あせてみすぼらしくなっちゃうのかとも考えたんですけど、どういった材料でこれを作る予定でしょうか。 124 ◯谷川産業振興課長 プラモニュメントと言われるものはプラモデルをモチーフにしたモニュメントですので、想定しているのは金属で、プラモデルの雰囲気が分かるようなものということで一応アルミとかを想定しております。 125 ◯稲葉委員 プラモニュメントに関して、デザインは同じものになるのでしょうか。というのは、シティプロモーションの一環になるのかと思うんですけども、いろんなデザインが、統一感のあるプラモニュメントの中で存在することによって、1つのシティプロモーションにもつながると思うんです。今のお考えの中では、その辺のデザインとかあるいは他とのコラボレーションといいますか、そういったところについてはどのようにお考えでしょうか。 126 ◯谷川産業振興課長 最初に、先ほどの件ですけれども、一応基本は外は金属で、小さな部品についてはFRPも想定しております。  今のデザイン系の質問ですけれども、プラモニュメントは日常見かけるもの、例えば店舗のロゴとか、置いてある商品なんかを想定しておりますので、それが組み立てる前のプラモデルの形状にデザインされて遊び心あるものですので、各々やはりデザインは違ってきます。  それで、プラモデルデザインとか設置費とか設置場所も、やはり賛同企業と相談しながら作りますので、全てが画一的なものではありません。 127 ◯稲葉委員 すばらしい計画だと思います。ありがとうございます。  それでは、次にいきます。  108ページ、若年労働者雇用対策事業で、これが新規で首都圏学生向けワークショップが入ってきておりますけども、どのような事業なのか、お伺いいたします。 128 ◯遠藤雇用労働政策担当課長 今、御質問いただいた首都圏学生向けのワークショップの事業です。学生の売り手市場ということで、就職、静岡市の企業、という形でセミナーとかを開くと、学生がなかなか集まらないというのが現状でございまして、その中で、地域課題とか地方創生というような切り口で、実際の課題に対して研究、検討していくという形で学生を募集すると割と集まってくる傾向があります。ほかの自治体とかでも試験的に行っているところがありまして、そういうところも見させていただいて、静岡市も市内の企業の実際の課題を出して、そういう地域を創生していくとか活性化していくという課題を出して学生を集めて、静岡市に来てもらって、企業の経営者の方と話をし、最後、ワークショップ形式の後に解決策を発表して、市内の企業とかひいては静岡市の魅力を知ってもらうというような形での取組を考えております。 129 ◯稲葉委員 そうすると、ワークショップで具体的に目標値をどういうふうに置くか、というところは難しいと思うんですけれども、効果とか狙い、あるいは目標値はどのようにイメージしていらっしゃるのか、お伺いいたします。 130 ◯遠藤雇用労働政策担当課長 今回のワークショップの狙いというか効果ですけれども、以前から、なかなか若年層に向けた取組の成果というのは計りがたいということで、指標をどのように考えていくかは課題になっています。今回はある程度、募集をかけて集まってくる学生を対象に行う形で考えております。商工会議所と一緒に、ほかの就職の支援をしていただいている団体と協力してやる予定になっておりまして、そちらのほうである程度その後も追っていく形で検討しているところでございますので、できれば就職のところまで、どういうところに行くのかも含めて追っていきたいというところでございます。 131 ◯谷川産業振興課長 先ほどの稲葉委員の恩田原・片山の企業募集についてですけども、先ほどうまく説明ができませんでした。  市が目指すべき産業集積方針を示しておりますので、それを踏まえて保留地は組合が、共同賃貸と売却の部分は事業コーディネーターが売却先を決めます。それで、発表は取得者が自ら発表することになると聞いております。漏れたところにつきましては、別のところを紹介するなどいろいろありますので、そのことにつきましても選ぶほうが対応するということをお聞きしております。(「取得者が」) 132 ◯谷川産業振興課長 そうです、取得者が発表する。企業が選ばれましたということを発表する。 133 ◯稲葉委員 ありがとうございます。  109ページ、農業政策課、静岡市がんばる新農業人支援事業費助成です。予算規模では半額となっておりますけれども、これまでの実績はどのような状況なのか、お伺いいたします。 134 ◯大畑農業政策課長 がんばる新農業人支援事業の実績ですけれども、新規就農を目指している方の研修費用につきまして地域で応援していくということで、50歳未満の方であれば県が負担する、50歳以上64歳未満の方、高齢の方であれば市が負担するというようなことを取り決めまして始めた事業でございますが、今年度につきましては、事業開始年度で若干PR不足なところもございまして、50歳以上の方の募集もやったんですけれども、残念ながら応募がなかったということで実績としてはございません。  ですけれども、この募集に当たりまして、JA静岡市管内では新間地区で行っていますジネンジョ、JAしみず地区では駒越地区で行っておりますエダマメに関しまして、募集が市内で合わせて4名の方が来ました。実際、面接等選考しましたところ、JA静岡市管内では20代の方が1名、JAしみずの管内では30代の方が選ばれたということで、県が研修の費用を負担した上で昨年の11月から1年間の研修をして新規の独立就農を目指していくということで、今現在、事業が進んでおります。 135 ◯稲葉委員 要は若い方が選ばれたということですかね。  そういった意味では就農に関して、現状把握とかニーズの掘り起こしというところが、これから必要になるのかと思われます。ニーズの掘り起こし、現状把握といったところに対して、これからどのように取り組んでいくのか、今々でのお考えのところをお聞かせください。 136 ◯大畑農業政策課長 今後の掘り起こしとかどのように把握していくかですが、この静岡市がんばる新農業人支援事業につきましては、次年度以降も続くということで、既に昨年の11月と今年の2月に生産現場の農業者を交えた現地見学会を開催しており、全部で20名の参加がありまして、その中で50歳以上の方につきましては3名いらっしゃいました。こういった受け入れ態勢の充実もありまして、JA等の関係機関と連携し、ジネンジョとかエダマメといったもののほかに、JA静岡市管内ではワサビとか、JAしみず管内ではかんきつ類といった作物の受入れの受入や受入地域を拡大する準備を今から始めているところでございます。  日常、こういった就農相談を当課で行っているんですけれども、就職や転職関係の情報提供を行っておりますリクルートさんとかマイナビさんといった大手企業が大都市圏で開催する就職セミナー等にも参加して、幅広く新規就農者を掘り起こしていきたいと考えております。 137 ◯稲葉委員 「お茶のまち静岡市」推進事業で、新規事業として、生産者支援・紹介サイトの作成とありますけれども、どのようなことを行っていくのか、伺います。 138 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 茶業の6次産業化を推進することで、静岡市のお茶の消費拡大に向けて、ファン獲得、そして生産者の所得向上につなげるために、お茶のまち静岡市のホームページに生産者の支援のためのサイトを作成するものです。具体的に言いますと、30人程度の生産者を紹介するコンテンツを作成しまして、それぞれの生産者の生産現場ですとかその生産者のお茶への思い、それから自分のお茶の特徴などを紹介していくことで、販路拡大を支援していきます。  併せて、その生産者がウェブ上で販売を行っている場合には、そこにリンクを張り、販売につなげていきたいと考えております。 139 ◯稲葉委員 サイトの中でのアピールということですけれども、実際にはそのサイトにどう誘導していくかというところが非常に重要で、見てもらえる形が必要かと。紹介サイトへ誘導するためにどういった取組というか、アピールしようとしているのか、伺います。 140 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 まず、生産者をどう紹介していくかが大事かと思っておりますので、先ほども申しましたけれども、どのような思いで、どのようなお茶をつくっているのか、よく言う生産者の顔が見えるというような情報を伝えていくことで、消費者と生産者の距離を縮めていき、その上で安心安全な製品をアピールしながら、提供していくことにつなげていきたいと思っております。  そういったことによって、静岡市のお茶のファンの獲得につなげることで、消費拡大、最終的には、目的であります生産者の所得向上というものを目指していきたいと考えております。 141 ◯稲葉委員 112ページです。由比蒲原沿岸漁場環境調査事業ということで、新しい事業となっているんですけれども、今年度も漁場の調査等をされていると思いますけれども、今年度行った調査の経過がどのようになっているのかということと、来年度に挙げられています事業はどのような調査になっていくのか、ここについてお伺いいたします。 142 ◯増田水産漁港課長 由比蒲原沿岸漁場環境調査の本年6月補正の調査の経過と、来年度の調査がどのようなものかという御質問ですけれども、こちらにつきましては、由比漁港から富士川沖約8キロの区間の10測点を対象に調査をしております。令和元年10月に水質調査、令和2年1月と2月に海底状況調査と底質調査を実施しております。この調査により収集した基礎データを基に、本年度中に漁業者と連携し、好漁場となり得る海域、生息する魚種、適した漁法等の検討を開始していく予定です。  また、令和2年度の当初予算により実施する調査では、変動の大きい季節ごとの水質調査を4回実施しまして、調査結果や全国の成功事例を参考に、例えば漁礁設置ですとか種苗放流ですとか養殖など、より具体的な支援策の検討を実施していく予定です。 143 ◯稲葉委員 サクラエビ漁など大変な状況が続いておりますけれども、水産業の維持という観点から、漁業者の皆様のニーズなどをより正確に把握していくことも大事かなと思っております。漁業者の方々のニーズをこれからどのように把握されて、またそれをどういうふうに生かしていこうといったところのお考えについてお伺いいたします。 144 ◯増田水産漁港課長 この調査のということで。(「全般的な」)まず、この調査の目的ですけれども、サクラエビの不漁を受けまして、由比蒲原地区の沿岸漁業の持続性・安定性を確保するために多様な可能性を検討するものですので、漁業者の意見ですとか要望を聞きながら進めていく必要があると考えております。そのためには、実施しております調査結果を漁業者に提供しながら、基礎的な漁場環境の調査に基づいたデータを一緒に共有しながら考えていく。そうした上で令和2年度につきましても、さらに具体的な支援策の検討ですとか、漁業者と連携してその施策を考えていく必要があると考えております。  全般的な漁業者の要望をどういうふうに把握していくかということにつきましては、当課で実施しております漁港管理会で、漁業者ですとか漁港関係者からの意見を聞く機会等ありますので、その辺を活用しながら施策を進めていく必要があります。  また、漁業者の設備投資ですとか支援につきましても、近代化資金の利子補給というもので県と連携しながら実施してまいります。  さらに、しずまえ鮮魚普及事業はやっておりますけれども、漁業関係者、加工業者、商店さんらのネットワークも活用しながら、そういう要望やニーズを把握していきたいと考えております。 145 ◯山本委員 まず、資料-2の102ページ、103ページ、清水港関連ですけれども、清水港復旧促進事業、清水港港湾整備事業費負担金の関係です。この事業に直接関係ないかもしれないんですが、県でゲンティン香港といった話があったかと思いますが、市では、現状今どういう状況なのかを、分かっている範囲で教えていただきたいと思います。 146 ◯鈴木ウォーターフロント振興担当課長 県が協議を進めておりますゲンティン香港との関係でございますけれども、平成30年3月に、県とゲンティン香港との間に締結した清水港クルーズ拠点形成協定書というものがあります。これに基づき協議を進めているわけですが、旅客施設の完成に向けて、施設の配置や規模などの整備内容や運営方法といったものが打合せの内容になっております。現在はこの協議を継続している状況でございます。 147 ◯山本委員 現在は協議を継続しているという中で、たしかゲンティン香港からターミナルの施設を整備するという話があったかと思いますし、あと県では税関の手続ができるCIQといった設備を整備するというこの辺の整備状況は、どこまでどう進捗しているのか。また併せて、今後といいますか、それは県とゲンティン香港との協議ということだと思うんですけど、何か情報があれば教えていただきたいと思います。 148 ◯鈴木ウォーターフロント振興担当課長 旅客施設の整備状況ですけれども、県でターミナル6号上屋を改修しまして、CIQ機能が保てるものを現在整備中でございます。  なぜそのようになったかというと、コロナウイルスの関係で寄港が中止となっているんですけれども、4月に入るとファーストポートといいまして、外国から直に入る客船の寄港予定が入っております。もちろんクイーン・エリザベスもそうでした。そのときにCIQ、税関、入国管理、検疫をやらなければならないと。令和2年度からはそれができるということで、各船会社とか関係者にずっと誘致を進めてきたものですから、ゲンティンとの協議は継続中で、CIQ機能だけは法令上の最低限のものだけ整えるということで、県がターミナルを整備したということです。この最低限というのは、例えば消防法に基づいた設備を県で整えたということでございます。  今後の見込みでございますけれども、県も相手があることですので、そこは当初の計画どおり進めるように協議を継続しておりますが、その協議の詳細については、現在はまだ報告できないと伺っております。 149 ◯山本委員 ごめんなさい、くどいようですが、もう一つだけ確認ですが、そうするとCIQ、税関、そういった施設はゲンティン香港が全部整備する。県が何ていうんですか、整備する部分とゲンティン香港が整備する部分は、CIQ自体は4月までにできるということで準備していたということで、逆に4月にできるんですか。ここ、ちょっと分かりますか。 150 ◯鈴木ウォーターフロント振興担当課長 ゲンティン香港と県でその辺の負担をどちらがどこをやるかというような協議の内容でございました。ただし、早急にCIQ機能を持った設備を整えなければならないということで県がまず先行して相応の負担をして整備したということでございます。  できるかどうかについては、4月から供用開始できるように進めているということです。ただし、工事の進捗もありますので、そのとおりになるかどうか分かりませんが、新年度にはできるということです。 151 ◯山本委員 同じく資料-2の103ページ、清水駅周辺整備推進事業ですが、素朴な疑問ですけれども、この事業の中身、例えばエントランス広場整備ですとか島崎町交差点整備は単純に言うと都市局で、交差点改良ということは建設局という観点で言うと、あえてここで市債まで発行して担当課が整備をするというのは何でなのか、教えていただきたい。 152 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 清水港線跡地遊歩道の整備をなぜ本部がやるかということですけれど、平成27年に自歩道の改修に係る設計や整備を開始した時点では、まだ都市局都市計画課が事業を所管しておりました。実際には工事は清水駅周辺整備課でやっていました。平成30年に海洋文化都市推進本部が設置され、それをきっかけに江尻から日の出までのウォーターフロントの活性化、安全対策であるとか回遊性向上だとかそういった事業の予算を、都市局から本部に移したという経緯があります。実際には工事は委託という形で、今でも清水駅周辺整備課にやっていただいているんですけれど、そういう経緯です。  それ以降は、来年の予算につきましても、本部で事業計画立てて予算を確保し、工事発注については、どうしても我々の課は技術職がそんなにいないものですから、都市局の清水駅周辺整備課に委嘱して、工事自体は清水駅周辺整備課でやっていただくと。遊歩道をやる場合は、道路の管理は建設局ですので、我々が建設局と調整して整備を進めていくと。そういう経緯というか、理由としてはそういったものがございました。 153 ◯山本委員 経緯というか理由は分かりました。  ただ、予算的なことで言うと、本来例えば所管課の都市局で持っていれば、国か分からないけれども、補助事業としてある程度予算が確保されるのでは。今の状態で行くと、今のところが請け負ってそのまま委託という形になり、予算確保という意味で全く関係なく、その辺は別に問題はない話でしょうか、そこを教えていただきたい。 154 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 事業を都市局とか建設局でやらずに我々のほうでやるにしても、国の補助メニューは別に使えるわけでして。ただ現在は、ウォーターフロントの整備に係る国の補助がございませんので、実際にはどこでやっても今の状況は市の単独事業という形で、一般単独債という起債を75%充当させていただき進めていく状況になっております。 155 ◯山本委員 細かい話で申し訳ないんですが、105ページの地域産業振興ブランド認証事業では、これまで多分、しずおか葵プレミアムという表現だったと思うんですが、「しずおか葵プレミアムAWARD」に変わったと思うんですが、実際に変わったことによる効果や、またこの「しずおか葵プレミアムAWARD」というのがどこまで浸透しているのか、教えていただきたいと思います。 156 ◯谷川産業振興課長 しずおか葵プレミアムは認証制度でありまして、今まで商品を認証していた制度です。それをプレミアムAWARDということで、市民が選ぶという形にしました。  それで、100年残したい一品ということで選ぶようにしました。どんな効果があったかということですけれども、やはり市民の声を聞きますと、こんなにすばらしい商品があること自体知らなかった、そこにあるのを知らなかったという声もありますし、こんないい商品が静岡のものだとは知らなかったという声、あと市民の意見を取り入れてもらうのはうれしいというか、選んだ自分たちも愛着があるという声を聞いています。市民にとってみれば新しい発見または再発見になったと思います。それによって企業の認知度も上がりますので、かなり産業振興にも近いと思われます。  認知度ですけれども、データは平成27年のものですが、毎年産業フェアでアンケートを取っています。平成27年のときは認知度が38.5%、3人に一人ぐらいしか葵プレミアムという言葉を知らなかったのが、令和元年は300人ほどにアンケートを取りまして54.8%、皆さんの半分以上は知ってくださっているということで、地道にやりまして、また認知度を広げていきたいと思います。 157 ◯山本委員 認知度も上がってきていて、市民からも大変好評だというお話だったのですが、ではなぜ予算が減額されたのか、何か理由があるのかなと。さらなる販路拡大という意味では、もう少し事業費があってもいいのかなと思ったんです。その辺は何か理由があるんでしょうか。 158 ◯谷川産業振興課長 市民が選ぶのは隔年となっており、本年度は、商品を選んでもらいました。来年度、令和2年は、その選ばれた商品を使ってプロモーションをしていくということで、認証商品のPR及び販促活動の支援、市内イベントへの出店、あと動画コンテンツを活用したブランドPRと。そして、それを使って市のPRも一緒にやっていくので、今年は選ぶ作業がなくなりましてPRだけの事業ですので、金額が下がっております。  あと産業振興ですとWeWorkがあるものですから、先ほど言ったとおりそこで発表もできますので、いろんなことでお金を使わない部分でも一生懸命やっていきますので、よろしくお願いします。 159 ◯山本委員 107ページの産業支援センター基盤整備事業費助成ですが、ツインメッセ静岡の改修で、大規模な施設修繕に対する助成になっておりますけれども、計画的にやられているかと思いますが、まずその進捗状況はどうなっているのか。来年度、どういうような修繕を行うのか、この2つを教えていただきたいと思います。 160 ◯谷川産業振興課長 委員がおっしゃるとおり、ツインメッセ静岡の運営基盤強化安定化に向けて助成するものであります。ツインメッセ静岡は南館、西館が築後37年、北館が22年経過しておりまして、空調機や電気設備などの経年劣化が、最近激しくなっております。そのため、協会が平成26年度に中長期の修繕更新計画を策定しました。これは28年から10年にわたり計画的に修繕を実施していこうということでありまして、それに沿って今やっておりますので、もうすぐ真ん中ぐらいに入っていくところです。  令和2年ですが、今度計画されている修繕ですけれども、北館の外壁のアルミパネルの塗装、立体駐車場の外壁の塗装、屋上防水、モール屋根の鳥害対策、自動火災報知機の設備の更新、北館小展示場の換気ファンの更新、細かいですが、あと敷地内のトイレの高機能化、西館屋外の水銀灯の更新、東西面の外壁パネルのプロムナード塗装等修繕、南館大規模改修工事の設計費用なども入っております。 161 ◯山本委員 110ページ、一番上の茶産地総合対策事業費助成で、事業費が増額していますけれども、この事業費の具体的な内容、新規、拡充含めて教えていただきたいと思います。 162 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 この事業の新規事業の主なものとしましては、静岡市の特徴の1つであります個性的なお茶づくりを推進するということを目的としまして、荒茶加工機械や仕上げ茶加工機などの製茶機械の整備に係る経費の一部を助成することを新規としております。
     また、拡充の主なものとしましては、静岡市のお茶の特徴として山のお茶というものがあるのですが、その山のお茶は、耕作条件が不利な茶園が多いものですから、中山間地域における園内道の整備や、園地を平坦化して機械化を進めるといった作業性の向上につながる小規模な基盤整備などにつきまして補助条件の引上げを行って、その支援をしていこうと考えております。 163 ◯山本委員 製茶機械の導入費用といった新規のものと、補助率の引上げというお話だったんですが、市としてはそういうことをすることによって、どんな効果を期待されているのか、教えていただきたいと思います。 164 ◯漆畑お茶のまち推進担当課長 先ほど申し上げました新規、拡充の事業と、ほかに従来の事業もあるんですけれども、優良茶園を確保し、作業性の向上・効率化を図りまして、生産性の向上と良質な生産を推進していきます。その結果、営農活動が継続され、そこから所得の確保、ひいては農地保全ですとか地域の環境の維持、また農地の荒廃防止等が期待されております。 165 ◯山本委員 112ページの美しい森林づくり基盤整備事業です。この前のページもずっと林道整備事業ということで様々、公共、市単、あと専用道といろいろ出てくるんですけれども、正直に言うと何がどう違うのかということはあるんですけれども、その辺を含めてこの美しい森林づくり基盤整備事業の概要と目的を教えていただきたいと思います。 166 ◯小川治山林道課長 「うつくしいもりづくり」基盤整備事業と読みますけれども、この事業はその前に掲載されております林道整備事業、その他の整備事業とちょっと違うところがございます。従来やってきた事業というのは、基本的には林業の振興が念頭にあったかと思います。効率化、低コスト化といったところが狙いとして行われている事業になります。  今回お尋ねの美しい森林づくりで、初めに挙げられる目的というのは、森林が持つ多面的機能を、維持し発揮していこうというところが一番の目的になっています。行く行くは林業振興につながっていくわけですが、まずこの事業の目的は水源涵養の保全、斜面の保全、それからCO2の削減、これらを念頭に行われる事業でございます。  この事業の根幹は、土地所有者の皆さんが間伐をすることで、森林機能を維持していくことでございます。この事業の中身は、自治体側が担う役割は、その間伐作業を効率的に行うための林道の拡幅で、今回、林道の改良工事を計上しているという内容でございます。この事業は、令和2年度が最終年で、来年度で終わりと言われております。なので、若干事業が上乗せできたのかなというところでございます。 167 ◯山本委員 続きで申し訳ないんですけれども、この事業自体が、令和2年度で終わりということですよね。そうした場合に、この事業の効果をどういうふうに認識しているのか、例えばほかのニーズがあったのか、また継続する必要性があるのかないのか、その辺はどんなふうに判断をするのか。もっと言うと、来年度で全てが終わるのかどうか。さっき言った間伐を必要とするところで、これ以上事業としては必要ないということなのか、その辺を教えていただきたいと思うんですが。 168 ◯小川治山林道課長 今回の事業は、一番初めに始まったのが約10年前になります。その間、この事業を継続しているわけですけれども、今後、完了して必要がないのかというと、そんなことは決してなくて、継続的に森林を保全していくためには適正に間伐していく必要がございます。  今回これに関しましては、国が環境面への配慮を強く前面に押し出すために事業化した、というところがありまして、従来の林業整備事業も言ってみれば、間伐しながら木を育て収穫していくという流れは同じでございます。そういった中で、森林整備も同時に進んでいくということです。それとは別に、さらに荒廃が進みつつあるところにも手を入れて、しっかり経営のできる森林面積を確保しようということで10年やってきたのが今回の事業になります。  今後も、そういった環境面に向けての配慮というのは当然必要になってきますので、一応令和2年度で終わりと言われていますが、また継続されるかもしれませんので、そういったところにも期待しながら、そういった事業をまた見つけて取り組んでいきたいと思っています。 169 ◯山本委員 114ページ、オクシズ漆の里構想事業ですが、たしか、日本遺産だよね。それに関連して立ち上げられたのかなと思っているんですけれども。現在までの実施状況や、来年度具体的にどういうふうに取り組んでいくのかを教えていただきたいと思います。 170 ◯芝原中山間地振興課長 オクシズ漆の里構想事業の今年度の実施状況と令和2年度の実施についてのお尋ねであります。  今年度、漆の問題について、漆を植えて育てる林業と、それらを利用する文化財、さらに利用先であります伝統工芸の関係者でオクシズ「漆の里」協議会というのを今年度設立しまして、官民一体となってこの事業に取り組みました。  これまでに梅ケ島、玉川、清沢地区などで試験的に漆を約130本植樹させていただいて、さらにこの3月中に約100本程度植樹を行う予定であります。また、一部の林業家がオクシズで苗を生産することを目指しまして、先進地から入手した種で苗木の生産も進めているところでございます。  そのほかには、苗木の生産が盛んな先進地の茨城県常陸大宮市を視察したり、あるいは担い手育成事業の一環として、市内に90歳になる唯一の漆かき職人の高橋さんという方がいらっしゃるんですが、その方の技の映像記録をつくったり、市内のデザイン専門学校などと連携し、漆の里の取組を紹介するパネルの展示を市民文化会館で行いました。また、ヨーロッパにおける海外市場で、漆がどういうふうに使われているかとその実情についての勉強会といった普及啓発活動なども行っております。  この協議会を主体に、市は負担金を払う形で事業に関わっているんですけれども、令和2年度は、この試験的な苗木の生産、それから漆の植樹をさらに500本単位で進めていきたい。さらにこれを理解していただくということで、漆文化を普及啓発するために大学等の研究機関と連携した基礎講座など、啓発用のイベントといったものを実施してまいります。  それから、国産漆のシェアは、岩手県がほとんど持っているらしいんですが、そこに静岡産漆がシェアを取りにいわゆる殴り込みをかけにいくわけですから、そこのPRとしましてホームページの開設や、漆がどういうふうに使われるのか、いわゆる塗料として使われるだけじゃなくて、実際食料として使われるといったこともあるようですから、そういったことも含めまして商品開発などを進めていきたいと考えております。  こういった事業を進めていくことで、10年後、地元産の漆ができて流通を始めますと、オクシズで新たな産業が生まれ、さらにそこで生まれた漆が地域の重要文化財の建造物を彩り、あるいは井川メンパ、駿河漆器といった地域の伝統工芸にも一助になる形で、生まれたものがそのまま地域で消費されて、より価値が上がっていくという形のサイクルができていくところを目指しているんですが、今年度から始まったばかりですから夢は大きいんです。徐々にといいますか、着実に進めていきたいと考えております。 171 ◯山本委員 分かりました。  たしか、日本遺産とはもう切り離しているんですよね。静岡市は、今はプラモデルをやっているんですよね。その確認だけ、すみません。 172 ◯芝原中山間地振興課長 日本遺産はまだ決まっていないと思うんですけれども。ただ文化庁から、これから国の漆の重要文化財については国産の漆を使うようにと通達が出ておりまして、従来、中国産の漆を使っていた実態があるんですが、国産の漆はシェアがほとんどなく、その上先ほども言いましたけれども、岩手県が90%以上のシェアを持っていることで、ほとんど中国漆です。これから静岡でできてきた漆を中国産とブレンドするとかで多少つないでいきながら、将来的には100%静岡産漆ということを目指していきたいです。 173 ◯山本委員 195ページ、中央卸売市場事業会計で教えていただきたいと思います。  1点目はこれまで、特に耐震補強や耐震化で施設整備を進めてこられたと思いますが、現状、施設整備の状況や、施設老朽化なのか分かりませんけれど、現在抱えている課題があったら教えていただきたい。 174 ◯宮原中央卸売市場長 市場の耐震化です。こちらは平成17年度から平成24年度までの8カ年で耐震補強工事を実施しておりまして、建物本体の強度は確保されている認識でございます。  それから、施設整備や修繕ですけれども、開設から44年が経過しておりますので、冷凍機ですとか空調設備、あるいは防熱扉等の附属設備につきましては経年劣化が進行しております。特に昨今の夏場の高温により冷凍機の負担が強まっておりまして、不具合が多く発生しておる状況でございます。これらの施設整備の老朽化に対しましては継続的に順次修繕を実施しているところでございます。市場の命題であります生鮮食料品の安定供給のためには、この市場施設を常時稼働させることが必要となりますので、市場機能の低下を招かないように修繕時期やその規模等の詳細につきましては、施設を使用されている皆さんと細かな調整が必要となっております。  課題ですけれども、施設の経年劣化が年々進んでいる中で、市場使用料収入や市場施設整備基金の減少があり、修繕業務の原資が減少傾向にあるものですから、修繕箇所の優先順位やその規模感など、業界関係者の要望を可能とする修繕計画の立案が一番の課題となっております。 175 ◯山本委員 課題は様々あるということで分かりました。先ほど会計の使用料及び手数料という収入が、前年度に比べて減少傾向にあるというお話だったんですが、市場の運営自体、今後の見通しをどんなふうに考えていらっしゃるのか、教えていただきたいです。 176 ◯宮原中央卸売市場長 市場の使用料収入ですけれども、取扱量、販売に応じて頂く市場使用料と、あと施設を使っていただいている方からの施設使用料の2つで成り立っています。市場使用料につきましては、取扱量の減少に伴いまして売上げが減少しておりますので、そういったところで減少傾向にあります。それから、中に入っている事業者の皆さんの廃業ですとか撤退に伴いまして、店舗の減少があるものですから、こちらも減少傾向にありまして、この10年間でいいますと令和2年度と比較いたしますと13.9%の減少となっております。  先ほどの説明のとおり、施設整備につきましては、その優先順位をつけまして複数年度にわたって計画的に実施するなど、対応に苦慮している現状です。今年度、施設使用料につきまして、空き店舗や空き事務所等の利用者の募集を行い、仲卸売り場や海魚保管所等の使用者を新しく確保できたところですけれども、引き続き施設使用料の増収に努めてまいりたいと思っております。  それから、今回、業務条例の全部改正をお願いしていますけれども、取引の活性化を図ることで取扱高、売上高の増加を目指しておるものですから、これによって市場使用料の収入の増加を図ることができればと思っております。  あと、平成30年度に策定しました経営展望がございます。今年度、展望の実施計画をつくっています。11月議会でも答弁がありましたが、場内の人と物、情報の流れなどを調査・分析しましてICTの活用等による市場業務の最適化といった作業をしております。そういったものを明らかにした上で、これも条例の全部改正の目玉の1つでもあるんですけれども、組織を新しくつくりまして、そういったところで皆さんに働いてもらって取扱量を増やしつつ、それに見合った施設整備を明らかにしていくというところで考えております。 177 ◯山本委員 実は今、答弁頂いちゃったんですが、最後に聞こうと思っていたのが条例改正の主な狙い、何か期待していることというか、趣旨的なことでした。今答弁していただいた以外で何かあれば、また補足で説明していただければありがたいと思います。 178 ◯宮原中央卸売市場長 先走った答弁になってしまいました。  国の法改正に伴いまして、国の基本方針が農林水産省から出されているんですけれども、その中で1つ、震災対策にも努めなさいよというものがあったものですから、そういった形を条例に盛り込んでおりますので、市民の皆さんへの食の提供ですとか、あるいは市場間でお互いに融通し合うといったものの整備を今進めているところでございます。 179 ◯佐藤委員長 ほかに質疑ありませんか。             〔「ありません」〕 180 ◯佐藤委員長 質疑を終了いたします。  この際、暫時休憩いたします。                 午後3時1分休憩      ──────────────────────────────                 午後3時15分再開 181 ◯佐藤委員長 それでは、休憩前に引き続き会議を続けます。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のために申し上げますが、議案第30号中所管分の討論については、昨日の観光交流文化局所管分も併せて発言をお願いいたします。  それでは、要望・意見、討論はありませんか。 182 ◯宮城委員 自民党です。  昨日の議案を含め、全ての議案に賛成します。  要望です。IT導入に向けた生産性向上支援事業につきましては、静岡市は中小企業及び小規模事業主が大半を占めていますので、人手不足や事業継承が喫緊の課題となっています。このような現状の中、静岡市中小企業・小規模企業振興条例の趣旨も踏まえて事業者に寄り添った支援をお願いします。  事業継承につきましては、円滑な継承支援にとどまらず、後継者育成も含めた形で要望します。  清水みなとまちづくりグランドデザインですが、それぞれの個別の重点プロジェクトの推進を行政主導で、より具体的な姿づくりを進めてほしいと思います。  次は、こどもクリエイティブタウンの件です。こどもクリエイティブタウンを、夢の実現性に向けて、中高生など高学年を対象にしたりして、より広範囲なスキル研修や体験ができる場として充実していってほしいと思います。  それから、「お茶のまち静岡市」についてです。「お茶のまち静岡市」にとどまらず、食のまちにもグレードアップできる仕組みを考えていっていただきたいと思います。  それから、農業と漁業についてですが、先端農業技術のハードでありソフトであり、それらの育成をしっかりしていただきたいということと、漁業の養殖産業化に向けた養殖技術の育成もしっかりサポートしていっていただきたいと思います。  最後に、コロナウイルス対策の支援に関してです。  今、大変影響を及ぼしていますが、逐一影響の実態把握に努め、市単独に進めるのではなく、国や県とも連携して企業に利する形で支援し、まちのにぎわい創出や地域経済の活性化につながるよう、オール静岡で取り組んでいただくよう要望します。 183 ◯稲葉委員 志政会です。  昨日から引き続き全ての議案に賛成いたします。  意見・要望ですけれども、まず清水港の周辺整備、ウォーターフロント活性化といった事業、清水の新庁舎の民間収益施設の誘致も、今削除されて別途誘致という形になってきて、この周辺整備というのは非常に大切な事業になってきていると思っております。かじ取りが非常に重要です。そういった意味で、局を挙げて一つ一つの事業をまずは着実に進めていただきたい。それから牧田委員もおっしゃっていましたけれども、清水みなとまちづくりグランドデザインを踏まえた中で、体系的、あるいはほかの部局を巻き込んで取り組んでいただくとともに、このグランドデザイン自体の認知度や周知にもぜひ力を入れていっていただきたいと考えます。  それから、プラモニュメントについては、すばらしい発想だと思うんですけれども、プラモデルのまちだというふうに想起させておきながらも、実際プラモデルを買いたいなというときに、プラモデル屋さんは意外と少ないような気がします。自分が子供の頃に比べても、大分まちのプラモデル屋さんがなくなっていると感じていますし、買える場所がないわけではないんですけれども、そういったどこに行けばプラモデルが買えるのかというところに、やはり今後、意識していくことも必要ではないかと考えます。  それから、コロナウイルス等もありますので、中小企業支援が非常に逼迫している状況だと思いますけれども、既にヒアリング調査等をされているということでありがたいと思います。ぜひとも引き続き親身になっていただいて、寄り添った中で御支援いただきたいと思っております。  総括質問でも静岡市中小企業・小規模企業振興条例の意見聴取の会議体の発足についてお聞きしましたけれども、そういった中でもいろんな声がこれからあると思いますので、そういったところから出てくる声をしっかりと施策に活用していっていただきたい。また、コロナウイルス関連の資料1-2の(4)中長期的な観点からの中小企業支援策という中に、BCPなどの普及啓発というのもあります。この大災害が、まだ危惧されている中ですので、BCPの整備にもぜひとも引き続き取り組んでいただきたいと思います。  それから、水産業農業関係の支援ですけれども、やっぱり永続的にこの産業を守っていくということで言えば、ブランドイメージの形成もそうですし、担い手あるいは人づくりといったところが非常に重要であると考えます。先ほども意見聴取等のお話を頂きましたけれども、そういった取組や、あるいは6次産業支援といった従事者の方々の収入向上策といったところにも引き続き施策を打ち出していっていただきたいと思います。  中山間地につきましても、オクシズというブランドイメージがあると思いますので、そういったところをしっかりと形成していただきながら荒廃農地再整備、あるいは農道、林道の整備、あとは鳥獣被害の対策といったところを引き続き行っていただきたいと考えます。 184 ◯山本委員 私たちも全議案に賛成です。  意見・要望を幾つか申し上げます。  まず、県との連携で、ゲンティン香港の関係で質問いたしましたけれども、さらに県と連携深めながら、情報収集していただいて、CIQ体制がスタートするということはファーストポート、いわゆる清水港で乗船、下船ができることになり、かなり環境も変わってくるという意味で、本市が対応すべきことが必ずあると思いますので、何かその辺を注視しながら取り組んでいただきたいと思います。  次に、茶産地総合対策事業です。お茶の関係で、かなり生産者に寄り添った形で対応されている印象を受けまして、生産者の方の所得向上に向けて、またさらに強力に対応していただきたいと思います。  あと、林道整備ですが、先ほど来年度で事業は一旦切れるけれど、継続するかもしれないということですけれども、なるべくなら市単独でもやるべきことは事業を推進していく姿勢の中で、林道整備といった環境づくりを進めていただきたいなということであります。  それと、オクシズ漆の里構想事業のお話を聞いて非常に期待が持てるし、期待したいと思いました。中山間地の新たな産業の1つになると思いましたので、この辺も併せてぜひ積極的に推進していただきたいと思います。  もう一つ、中央卸売市場の関係ですけれども、施設もかなり老朽化しているということと、経営というか運営の関係でも実際に使用される方が減ってきている、過去にはいろんなことがあったと思います。国から調査が入ったりといったことを踏まえて条例もできるので、これから変わってくるかと思いますけれども、もう一歩さらに進んだ形で何か検討していただければと思います。  それと、新型コロナウイルスの関係ですけれど、クルーズ船が減少するということがもう明らかになっております。先ほど話が出ましたけれども、その前から事前準備ということで、いつでも対応できるような受入れを積極的にしていただきたい。  当然、もう地域経済に影響が出始めているということは間違いないことですので、やはり経済局として企業、事業者の話をよく聞いていただいて、どういう対策をすべきかというのをもう一度練り上げていただきたい。そして、国からの緊急対応策第1弾に続き、第2弾が示されたかと思います。これにも市としてスピード感を持って対応していただきたいと思います。  最後になりますけれども、昨日も観光交流文化局には申し上げましたが、5大構想の1つである海洋文化拠点づくりですが、SDGsも5大構想に組み込んでいて、政策・施策の中で落とし込みされているとは聞いているんです。事業の中にどう反映されているのかがなかなか見えてこないという印象を持っています。それでは、どういうふうに伝えていくのか、もっと言うと、港を抱えているので、いろんな方が来場するということで、非常にPRする機会、またハブ都市ということもありますので、その辺はぜひSDGsを意識しながら事業を推進していただきたいと思います。 185 ◯牧田委員 コロナウイルスの件で、強くお願いします。  冒頭、池田局長から、緊急調査を既にやられているというお話しがありました。早急に対応してもらえてありがたいのですが、実は商工会議所を通じてやりますと業界全体に同じような内容のアンケート調査が回っているんです。実は業界によって物すごい温度差があって、昨日の審査で言いましたけれども、いろんなイベント、スポーツ、文化関係の交流も全て中止になっている中で、ホテル・旅館関係なんかは本当に8割、9割の収入減であると。この春のイベントで数百万円の収入を見込んで夏につなげているところが、3万円しかないというようなホテルさんもありました。従業員も解雇しなきゃならないという状況で、1軒当たり800泊、850泊ぐらいの規模のキャンセルがもう軒並みです。  それで、保証協会から今回いろいろ紹介してもらっているような貸付けももう目いっぱい借りていて、これ以上借りられないんだというところがあり、年度初めの固定資産税を払えない状況になっているところもあるわけです。  業界での温度差があるということと、そこでもし幾つか畳まれちゃうと、これからのいろいろな交流イベントのキャパが小さくなって、成り立たなくなってしまうおそれもあるわけです。そういう意味で、ぜひ事業承継の調査もやっていただくということになっていますけれども、緊急的にやってもらうということと、その内容をしっかりと業界の実情に即した形で、きめ細かくやっていただきたいということでお願いしたいと思います。 186 ◯佐藤委員長 ほかに何かありますか。             〔「ありません」〕 187 ◯佐藤委員長 ないようですので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して簡易採決にお諮りいたします。  議案第30号中所管分、37号、41号、51号、54号、83号、99号から104号の12件は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 188 ◯佐藤委員長 異議なしと認め、議案第30号中所管部ほか11件は可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案審査を終了いたします。      ────────────────────────────── 189 ◯佐藤委員長 次に、報告事項に移ります。  海洋文化施設整備事業費に係る債務負担行為予算専決の事前報告について、当局から報告を聞くことといたします。 190 ◯野村海洋文化都市推進本部次長 海洋文化施設整備事業費に係る債務負担行為の廃止の専決処分について御説明させていただきます。  議案集8)の予算事項別明細書の516ページをお願いいたします。  最上段にあります海洋文化施設整備事業費の、令和2年度から19年度までの債務負担行為につきましては、PFI事業者の公募を令和元年度に実施するため設定をしたもので、先月末、2月28日に事業者の公募を開始したところでございます。  PFI事業者との契約の締結は令和2年度中の見込みであることから、この債務負担行為につきましては3月31日をもちまして廃止の専決処分をさせていただき、次の議会で報告したいと考えております。  なお、今後のPFI事業の実施につきましては、本委員会の冒頭で説明させていただきました520ページの下から4行目になりますが、海洋文化施設整備事業費(その2)により改めて債務負担行為を設定させていただきまして、令和2年度中の事業契約の締結とそれ以降の事業を進めてまいりたいと考えています。 191 ◯佐藤委員長 ただいまの報告に対して質疑等はありませんか。             〔「ありません」〕 192 ◯佐藤委員長 ないようですので、質疑を終わらせていただきます。      ────────────────────────────── 193 ◯佐藤委員長 この際、本日出席の当局の皆様のうち、3月31日をもって退職を迎えられます説明員の方々を御紹介させていただきます。  お名前をお呼びいたしますので、大変恐縮でございますが、前のほうまでお越しくださいますようお願いいたします。
     経済局長、池田文信様、農林水産統括監、草分與志様、経済局次長兼商工部長、杉山禎之様、農林水産部理事、赤坂雅昭様、農業委員会事務局次長兼農地利用課長、川口英紀様、お茶のまち推進担当課長、漆畑秀樹様、以上6名の方々が退職を迎えられます。  それでは、池田様のほうから順に、皆様より一言ずつ御挨拶をお願いいたします。             〔退職者挨拶〕 194 ◯佐藤委員長 少々お待ちください。  本来であれば、皆様と膝を交えて、もう少し深く思い出話などを伺う機会があったのかと思いますが、今年はこういうことで残念ながら、でも今、皆さんからほんの少しですけれども、その勤めていたときの思い出話を伺わせていただきましてありがとうございました。6名の方々、今まで市のために行政様々な場面で活躍いただきましたこと、観光文化経済委員会を代表いたしまして、皆様にお礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。  これからまた第2の人生というか、いろんなところに行かれて、それぞれの場面でまた御活躍いただけることと思いますけれども、これまでの御活躍に対しまして、本当に感謝の意を皆様と共に拍手に託してお送りしたいと思います。本当にお疲れさまでございました。皆様、大きな拍手をお送りください。             〔拍手〕 195 ◯佐藤委員長 どうもありがとうございました。どうぞお戻りください。      ────────────────────────────── 196 ◯佐藤委員長 ありがとうございました。  以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。これをもちまして観光文化経済委員会を散会いたします。                 午後3時46分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  佐藤 成子 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...